鉛の風船

ロックです ジャズです ぼんくらなおっさんです

ペンだこ

ゆりです f:id:zepp69:20121225014424g:plain

おはよーーーです f:id:zepp69:20121228204100g:plain

朝型に挑戦中だけどなんかいつもと変わんないです (ーー;)

おじとかこうたとかまさきとか、おじんちの近くの子が面倒ゆってくるけど頑張って札幌目指してます ( ̄▽+ ̄) v

聞いてーーー!!!

右手の中指の先がゴリゴリになったの ( ̄▽ ̄;)

パパに聞いたらペンだこだって ( ̄◇ ̄;)

たこ?

これってすごい?

たこ好き、おいしい f:id:zepp69:20121228203143g:plain

じゃあ、シャワーしてご飯食べて塾行きます f:id:zepp69:20121225012844g:plain

 

f:id:zepp69:20130128034538g:plain ゆり f:id:zepp69:20130128034538g:plain f:id:zepp69:20130128034538g:plain f:id:zepp69:20130128034538g:plain f:id:zepp69:20130128034538g:plain f:id:zepp69:20130128034538g:plain

頑張れ少年!

今日の午後、夕方近く、近所のクソガキの中でもリーダー的存在の、要するに一番生意気でうるさいヤツ、仮に少し違いで「ゴウタ」とします、その「ゴウタ」がいつになくあわてた様子でやってきて、

 

「●●来てねえ?」

 

と、言うのです。

 

この●●と言うのは、夏休み早々から「ゴウタ」の家に遊びに来ている、彼の従兄弟。
母親が「ゴウタ」の父親の妹です。
母親の実家に遊びに来ているのですね。
こちらも仮に「マサユキ」とします。

で、話を聞くと、昼過ぎから「マサユキ」がいなくなり、皆で探しているのだが、いくら探しても見つからないとの事。

 

「帰っちゃったんじゃねえの?」
『あんな遠くまで帰れるわけねえ』
「どこ?」
『東京のほう』
「ふっ、東京ごときが遠くか、お前もまだまだガキだな」
『いいから、来てねえよね』
「朝から見てないよ、父ちゃんなんつってんだ(なんて言ってんだ)」
『探してる』
「ケータイは?」
『持ってねえ』
「おい!ももクロのCD貸してんだぞ、どうしてくれる」
『もーいいよ!』
「もう暗くなるかんな、お前ら川とか山とか行くな、オレが見てくるから」

 

「ゴウタ」の父親に電話をすると、一人でどこかに行くような子じゃないし、土地勘もあまりないはずだとのことで、とにかく私も捜索に加わりました。

 

とりあえず最も危険と思われる川に向かい、帰り支度をしている釣り人達に話を聞くも目撃情報は全く得られず。
本気で、ちょっとヤバいかも、と思いかけたとき、姪っ子(高3)から電話がありました。

 

『ゴウタんとこによく来る子、捕まえたんだけど』
「え?マサユキ?どこで?」
『駅、なんも言わないんだけど、放していい?』
「いやいや、お前絶対逃がすな」
『忙しんだよ』
「どうせ獣医さんとこにお茶しに行くだけだろ」
『お茶じゃないし』
「いーから、すぐ行くから待ってろ」
『お茶じゃない、C1000とか、ポカリとか、、、』

 

「ゴウタ」の父親に連絡し、私が車で迎えに行きました。
「ゴウタ」と共に。

 

駅までの道のり、いつもはうるさい「ゴウタ」がグッと口を固く結び、じっと前を見据えていました。

 

程なく駅に着くと、「マサユキ」はタオルで手首を縛られ、文字通り “捕まえられて” いて、姪っ子、やり過ぎだし、みんな見てるし。

 

そして、車を停めるや否や「ゴウタ」が飛び降り、なんと「マサユキ」をひっぱたいたのです。
ばちーーーん!!!と。

 

『何やってんだよ、○○さん(私)のももクロどうしたんだよ、ももクロだよ!』

 

いや、おい、「ゴウタ」そうじゃないだろ、声でかいよ。。。

ここは、

“みんな心配して探し回ってたんだぞ”
“川にでも落ちてたらどうすんだ”
“でも無事でよかった”

そういう、ちょっと感動する場面のハズだろ。

 

もう、バカばっかでイヤだ。

 

ひっぱたかれた「マサユキ」は、と言えば半ベソかいて、それでも少しホッとした表情で姪っ子の拘束から開放されていました。

ももクロ?ゴウタの部屋にあるよ』

とボソボソ言いながら。
手の平うっ血してないか?
姪っ子、容赦なさ過ぎ。

 

姪っ子に。

「一緒に乗ってく?」
『チャリだから』
「ああ、じゃあ、ありがとな」
ももクロって?』
「何でもない、こっちの話」
『ゴウタ!!!お前何かやった?!!』
「ちげーよ!」
『マジ?お前チャリ乗れないのあたしが、、、』
「ああーーーわかったよ、ホントに何でもねえし」

 

で、3人で帰宅の途につきました。

 

車中、「ゴウタ」も私も「マサユキ」には何も聞かずに雑談で笑いました。

 

「お前ら、アイツ(姪っ子)に何でそんなに弱えーの?」
『○○(姪っ子)が強えんだよ』
「別に強かねえだろ、もう、お前のが体格いいじゃんか」
『でも、○○には敵わねえ』
「ははは、もう半年もすればいなくなるかもしんないから我慢しろ」

 

「ゴウタ」と「マサユキ」を無事送り届け、特に怒るでもなく「マサユキ」を “よかったよかった” と迎え入れる「ゴウタ」の父親を尻目にさっさと帰ろうとすると慌てて呼び止められ、お!何か旨いものでも振舞ってくれるのかと思いきや、なんだか少し深刻な様子でそのまま話しをし出し。

 

聞けば、「マサユキ」の母親は、今離婚訴訟の真っ最中なのだそうでした。
いつもはお盆の頃に遊びに来る彼が夏休み突入と同時に泊まりに来ていたのはそういう事情だったようです。

確か妹がいるはずなのですがその子は来ていない。

ん?母親が息子を引き取って、父親が娘を引き取るってこと?
まだ、小学生なのに?

 

「マサユキ」の今後がどうなるのかは、当然知る由もありませんし、他人の家のことなので、私がどうこう言える立場にはありません。

でも、「マサユキ」は、今日、何で駅にいたのか。

7月下旬から預けられっぱなしの彼が、そろそろホームシックになっても不思議ではありません。

母親に父親につながっている駅で、楽しかった日々に思いを馳せていたのかもしれません。
ひょっとしたら、両親が揃って迎えに来てくれる、そんなことをすら思っていたのかも。

 

事情は様々なのでしょうけど、年端もいかない子供です、あまり心は惑わせないでやってほしい。

 

ちなみに、「マサユキ」の母親は近所なので当然昔から知っていて、ある時、私と彼女を結婚させようとじじい達が画策したことがありました。
お互い、それこそオムツが取れた頃から知っているレベルでしたので、笑ってかわしましたが、その彼女がひょっとして出戻りしてくるかもなんですね。

 

ヤだな。。。

 

「ゴウタ」の父親との話しを終え、帰ろうとすると、この家のじじいが、

 

『ガタガタ何騒いでんだ?』
ゴウタ父:「マサユキがいなくなったんだって」
『駅行くって言ってたが』
私:「いつ?」
『昼』

 

はぁぁぁぁぁ~~~~~?????!!!!!

 

クソじじい、あんた知ってたのか?
「ゴウタ」なんてビンタ食らわしちゃったんだぞ!

 

『ん?なんぞ???』

 

もういいです、さっさと寝てしばらく死なない程度に起きないでください。

夏が3つ終わった

今日、夏が3つ終わりました。

 

一つ目は3日間に渡って行われた、我が市の夏祭り。
正真正銘「祇園祭」で、祭り好きな市民性も相まって昼夜問わず様々なイベントを繰り広げ、今や北関東有数のお祭りになりました。

 

私は少し遅い時間に悪友が来たので一緒に出かけ、市民としての義理を通し、すぐにしけこんだ飲み屋さんで、姪っ子(高3)とさほど歳も違わなそうな女の子を口説く悪友を尻目に、ジンジャー+ライム(これが旨い!)でママさんと、

“あんなに飲んでたのによく生き返ったよね”
“あの、死んでねーけど”
“最近あっちが痛いこっちが痛いだよ”
“へーー”
“目覚めがきつい、化粧が乗らない、目なんか般若、そっちはまだ若そうだね”
“んなことねえ”

などと色気の欠片もない会話を交わし帰って来ました。

 

我が市の祭りは年々エキサイトしている気がします。
以前は設営に関わっていたこともあるのですが、もう、今や完全に世代は次に引き継がれているようです。

若者の頑張りを頼もしく思うと同時に、声が掛からないのがちょっとだけ寂しくもあります。

 

姪っ子は多分昨日、友達と出掛けたようです。
私が出掛けがちだったので会わなかったのですが、朝、彼女お気に入りの黄色ベース(しおりんイエロー)の浴衣と玄関には同じく黄色い鼻緒の下駄があったので、母に着せてもらいに来て、出掛けたのだと思います。

 

ちょっと見たかったな、姪っ子、じゃなくて、その友達のメガネっ子の浴衣姿。← 爆爆爆、マジで逮捕だし!
ブログに載せて、怒らないから。。。

 

そして二つ目は、「ももクロ」の日産スタジアム公演が、今日、大成功の内に終了したということ。
姪っ子は早速参戦した知り合いから連絡を受け、そのまま興奮を私にぶつけていました。

 

相変わらず、というかこれまでに増して、凄まじいライブだったようです。

 

でも姪っ子はそれを観られなかったことをグズグズ言うわけでもなく、“よかったぁ~” と喜んでいました。

 

布袋寅泰」がギターだったそうです、シーズン中なので中央芝生エリアに客入れができずキャパ6万人だったそうです、でもその中央エリアでサッカーの試合してたそうです、「猫ひろし」がライブ中スタジアムの外周をマラソンの距離数走ってたそうです、、、わけわかんないけど、やっぱり無条件で楽しそうだ。

 

ももクロ」お疲れ様、姪っ子、よく我慢した、偉い!

 

そしてそして最後の三つ目は、北大のオープンキャンパスが終わってしまったということ。

 

そうなんです、本当なら今日、札幌にいるわけなんです。

 

それを、あのアホ娘が持ち前の我の強さを発揮して、同居中の父方の祖母と争い、詳しくは控えますが、自ら棒に振ってしまったのです。

 

あんなに楽しみにしていたのに。
それでも意にそぐわないと絶対に折れない。

そういう子。

おばあさん、ビックリしたでしょう。

 

姪っ子は恐らく相当我慢して、毎日塾に通っています。

 

それが一段落する今月の中下旬、札幌に連れて行ってやろうと思っています。
母親である妹の許可も得ています。

 

ただ、問題は、彼女がフェリーで行きたいとかぬかしている事。
船に乗りたいと。
私もフェリーは乗ったことがないので、フェリー+車 で北海道というのもなかなかに魅力的なのですが、帰りのことを思うと “うーーーん” です。

しかも、片道だけで、ほぼ1日消化してしまう。

 

検討中です。

 

来週は、サマソニ、私の夏です。

昨年、病み上がりで姪っ子と行ってからもう1年経つんだなあ。

 

夏はまだまだこれからです!!!
旅しましょう。
実はメガネちゃん(我がピアノ教師)のウォーミング・アップ・チューンです、泣ける。。。
メガネちゃんってば、夏の予定は、、、???

80年代キラー

Daft Punk」のニュー・アルバム「Random Acces Memories」がステキ過ぎてもう、中毒状態です。
仕事をしながらこれと、「ボウイ」の「The Next Day」、「ももクロ」の「5TH DIMENSION」を順にヘビロテ中です。

 

でも、「ももクロ」ごめん、「Random Acces Memories」が良過ぎるわ。
聴く前は、ゴリゴリのエレクトロ・サウンドかと思っていたのですが、思いっきり期待を裏切り、泣きそうなほどステキなファンク、フュージョン・サウンドでした。

 

新しくもなんともない、という批判が多々あるようですが、音楽が常に新しい必要なんてないんです。
“音楽” なんですから、聴き手が楽しければ心地よければそれでいいんです。

80年代の流行ものサウンドを通過した方々がこのアルバムを朝から聴いていたら、多分遅刻します。
だって、聴けば聴くほど懐かしくて、色々思い出しちゃうんですから。

 

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参加ミュージシャンを見ると、「ナイル・ロジャース」「ファレル・ウィリアムズ」「パンダ・ベア」「ジョルジオ・モロダー」「ジュリアン・カサブランカス」「チリー・ゴンザレス」、ドラムには愛すべき「オマー・ハキム」までいる。

 

これらの名前を聞いて少しでもピンと来る方々、80年代から90年代、ディスコに通い、その後のクラブに通い、フュージョン・ブームを通過し、少し古くは、「クインシー・ジョーンズ」の「愛のコリーダ」に夢中になり、「AW&F」や「シック」が飛びっきりのおしゃれだと思っていた、私とそう変わらない年代の方々、「Random Acces Memories」、絶対泣きます。

私はその頃「ウェザー・リポート」に夢中だったのですが、それでも泣けてくる。

 

以下は公式のすでに有名な「Get Lucky」です。
これ聴いてちょっとでもグッと来る方は絶対にアルバムを買ってはいけません。
危険です。

 

いわゆるファンクなんでしょうけど(ディスコ、ディスコ連呼している曲もある)、もう、心地いいったらない、時間なんて忘れてしまう非常に危険なアルバムです。

 

そして、これを聴いて、つい踊り出しそうになってしまった、あなたアナタ貴方、絶対にアルバムを買ってはいけません。

 

ダフト・パンク」な朝は危険です。

 

でも、深夜、「ジャック」でも傾けながら、あの頃に思いを馳せ、一人ニヤニヤするには最高の音源です。

 

はぁぁぁぁ~、飲めたらなぁ~!!!

Valentine's Day

デヴィッド・ボウイ」のニュー・アルバム「The Next Day」からの三つ目のMVです。

 

 

これ、凄い!
何が凄いって、「ボウイ」の気合がハンパない。

 

何この眼力、何この噛み付きそうな口元、1分を過ぎた辺りからの挑発が凄いです。
こんなにキャッチーで、「ジョン・レノン」ちっくな売れ線の曲なのに、なんとも挑戦的。

 

ラスト直前の強烈な “どアップ” は、“待ってろ世界、待ってろ日本” と受け取っていいんですね。

 

ね、ね、「ボウイ」。

 

ヴィスコンティ」と奥さんと二人して、いや「イーノ」も関わってたか、とにかく世界中に “オワコン” を印象付け、騙し、手玉に取って来たんですからね、突然のニューアルバムは皆が歓喜したけど、やっぱりワールド・ツアーはやらざるを得ないでしょう。

 

最近の「ボウイ」周辺の情報を吟味すると、まず間違いなく、近いうちにツアーはあると思います。
問題はそこに彼が大好きなはずの “Japan” がラインナップされるか否か。

 

日本のプロモーターたち、腕の見せ所だ。

 

彼は絶対部屋から出てくる、それを過去に憧れた極東の島国まで連れて来られるか、頼む、死ぬほど頑張って。
きっともう最後の機会だから。

 

「ボウイ」は “私的このライブを観ずに死ねるか” の筆頭です。

 

「ボウイ」ってば、京都好きなんだろう、待ち焦がれてる人がいるよ、、、ね!!!

自己嫌悪

いやーーー、ビックリしました、心底驚きました。
そして、自分が情けなくなりました。

 

今日、仕事帰りに電車に乗っていたら、小学生半ば位の男の子が突然、シートに横たわったきりヒューヒューと妙な呼吸をしだし、痙攣もしているようで明らかにヤバそうな状況に陥ったのです。

私を含め、車内にいた大人たちは突然の出来事に呆然としたり、相変わらず会話やスマホに夢中だったり、誰一人声をかけようとはしませんでした。

となりに座っていた友達と思われる男の子もひたすら “おい!おい!” と呼びかけるだけ。

 

すると、ずっとスマホに熱中していたいかにも今風なファッション(がどういうものかはよく分かりませんが)の細っこい若い男性が、超面倒くさそうに、友達と思われる男の子に、

 

“コイツいつもこんなか?”

 

と、言い放ったのです。
周囲が何てこと言うんだ、な空気になりそうな中、

 

“なんか持ってんだろ!”

 

と言うが早いか、倒れている男の子の持ち物を勝手に漁り、テレビなどでたまに見る吸引器のおもちゃのような物体を探し当て、男の子の目の前で確認させると、そのまま彼に渡したのです。

 

そう、どうやら男の子は “気管支喘息” で、それが突然発作を起こしたようなのでした。

 

ほどなく発作は治まり、車内が安堵の空気に包まれようとしている中、男は友達と思われる子に、

 

“どこまで行くんだ?”

男の子、

“○○です”

まだこの先三つ目の駅。

 

すると彼は、漏れ聞こえた話の内容から察するに、次の最寄り駅に電話をし、事情を話し、救急車を呼ばせたようでした。
次の駅には救命士と思しき人と駅員さんが待っていて、倒れた男の子とその友達を連れて行きました。

どなたが緊急通報をしてくれたのか話がうかがいたいという救命士に男はもうスマホに夢中で何事もなかったかのようにその声を無視していました。

車内にも “この人です” とはとても言えない空気が蔓延し、みな不自然に首を傾げるだけでした。

 

急いでいたので、救命士さんも駅員さんもすぐに行ってしまいましたが、その後、それぞれが目的の駅を降りるまでの自己嫌悪たるや半端ではなかったはずです。

 

偉そうな恰幅のいいじいさん、化粧に夢中なおねえさん、男とほぼ同世代と思われる若者たち、そして私を含めた何かと若者を非難しがちなおっさんたち、“入れる穴” を売ったら完売、大儲けだったかもしれません。

高校生っぽい子たち、、、、は、いい、まだ子供だかんな。

 

なぜ、私は倒れた男の子に声をかけられなかったのか。

 

男の子が異常をきたしているのを早々に認識していたはずなのに。
皆が知らんぷりしてるんだから “君大丈夫?” なんて行為自体が恥ずかしい?
何いい人ぶってんだ、な声や目線が怖い?
関わって、より深刻な事態になったら、損?

 

なんだよ、私!!!

 

いつからそんな情けないヤツになったんだ!!!

 

これじゃあ、妹にも、姪っ子にも、近所のクソガキにも、

 

威張れねえええええーーーーー!!!!!

 

もう、“ノンアルコール・カルア・ミルク” という、ただの “コーヒー牛乳” で、今日のヤケを鎮めています。

 

もっと大人になります。。。

ごめんなさい、看護師さん、先生

先日、カラスに襲われていた子ネコ(ノラ猫)を救出し、休日診療をやっているある動物病院に連れて行ったのですが、そこの先生が会話の流れの中で同行していた姪っ子(高3)に対して、

「獣医を目指してるの?、応援するから聞きたいことがあったらいつでも来なさい」

みたいなことを言ったのです。
まあ、社交辞令です。

 

その先生、歳は多分私と同じくらい、非常に穏やかな方です。
しかし持ち込んだネコに関して “全力で命は助けますが、助けた命はどなたが責任持ちますか?” と厳しい選択を迫る一面も持ち合わせています。

我が愛猫 “りょう” が時折お世話になっている獣医さんは別にいて、姪っ子もよく知っているのですが、当日休みでやむなくこのおだやかな先生のところに駆け込んだのですが、姪っ子はその社交辞令をすっかり真に受けて、なんと夏休みになってからというもの、毎日のように通っているようです。

朝から夕方まで塾、その後先生のところにすっ飛んで行く。
診療時間が21時までなので、余裕で間に合うそうです。

 

姪っ子曰く、当初は、外で見ていて、患者、、、患動物?がいなくなった瞬間を見計らって院内に突入し、先生を捕まえていた、とのこと。

それが今は姿が見えると看護師さんが招き入れてくれ、事務室というか休憩所というか、そういう部屋に通されるようになったそうです。

ウヘッ!たった数日で?すげえ!

 

出された飲み物とお菓子で時間をつぶしていると、時折手の空いた看護師さんが来て(二人います)、

 

“すごいね~、こんな若いのに獣医さんなるんだ”
“はあ?若いから目指してんでしょ”
“あ、そっか”
“私たち一応動物看護師なんだよ”
“でも国の資格じゃないんだよね、結構いい加減な立場なの”
“いい加減て”
“そーでしょ”
“こんなかわいい獣医さんなら楽しそうだけど”

ちなみにここで言う “かわいい” は、男性が女性に対して感じる “かわいい” ではなくて、女性が女性に対して言う全くあてにならない “かわいい” だとご理解ください。

“何言ってんの、ねぇ、この子だって一人前の獣医になる頃にはアラサーだよ”
“いまどき言うか、アラサーって、ねぇ”
“そしたら私アラフォーだ”
“私なんかアラフィフかも”
“ひゃはははは!”
“先生すぐ来るからゆっくりしてって!”

 

『は、、、はい』

 

こんな現実的な会話(姪っ子からの又聞き)が繰り広げられているそうです。

 

そして、先生は時間がない中で、獣医学部がいかに狭き門か、入ってからがいかに大変か、何より獣医師という職業の現実がいかに厳しいか、などを粛々と言って聞かせ、それでも獣医を目指すというなら、あなたのような人が受からなければどうかしてる、と応援してくれるそうです。

 

先生、ありがとう。

 

姪っ子、あまりの現実にへこんでいるかと思いきや、

 

『超燃える、やっぱすごい仕事、絶対なる』

とのことで、

『熱帯魚に人工呼吸して死んじゃって訴えられそうんなったことがあるんだって』
「マジ?魚ってエラ呼吸じゃなかったっけ」
『できるんだって!魚に人工呼吸するのが仕事なんて、そんなすごい仕事他にない』

 

なんだか、獣医という仕事の現実に触れて、ますますテンションが上がってしまったようです。

 

医師が相手にするのは、人間というたった一つの種です。
でも獣医師が相手にするのは、犬、猫、馬、牛の基本以外に今や、フェレット、ハムスター、なんていいほうで、トカゲやヘビ、カメ、挙句はタランチュラにまで及ぶそうです。

なってからが大変、英文の医学書や論文を読み漁る毎日だそう。

 

でも姪っ子は、

 

『英語だけは得意、ヤバい、ヘタってたクモがあたしが治したら元気になるかもなんだよ、アガる!』

 

まあ、大いに味わうことになるであろう試練と挫折は後に取って置けばいい。

 

ただ、仮に北大を卒業出来たとして、まず、とにかくやりたいのが、馬、牛、の出産、新しい命の手助けがしたいとのこと。

動物園とか水族館に就職すれば、と言ってみましたが、今は全く興味がない、とのことでした。
まあ、動物園も水族館も相当な狭き門らしいですが。

 

 

 

『牛も助けるし虫も助けるんだよ、でも死ぬ子はちゃんと死なすんだよ、美味しく肉も食べるんだよ、北海道でそういうふうになりたい』

 

 

 

そっか、ガンバレ、でもテンション張り過ぎるな、切れたら大変だ。

 

 

 

来月、札幌旅行を強行して、そのテンションを少し緩めてやる。

 

ね。

 

よっしゃー!待ってろー、、、じゃなくて待っててください、札幌。
待っててください、札幌支部のあひる参謀さん。

 

『本部がないのに支部って失礼だし』
「う、、、いんだよ、お前が住んだら札幌を本部に昇格してやる」
『いみふ、、、ねえ船で行こ!』

 

えええええーーーーー!

 

ヤです!

 

ん?

 

車で行って、噂の直線道路走ってみるのもちょっといいかも。

 

検討します。