夏休みの憂鬱
午前中、10時を過ぎた頃から、近所のクソガキ共がわらわらと私の部屋兼仕事場に集まりだし。
「○○さん(私)このリール、オイルしても回転わりい」
差し過ぎ。
「フック研いで」
自分でやれ。
「釣れねんだよ、一緒に行ってよ」
あちーからヤダ、だいいちお前らがヤマメをルアーで狙おうなんて100年早い。
「これさ、エンジンの回転急に下がんだけど」
ラジコンヘリまだ生きてたんだ。
「ちょっと見てよ」
やらしてくれたら後で見てやる。
「テレビ見ていい?」
好きにしろ。
「パソコン使っていい?」
ダメ、ログインできたら好きに使え。
「●●(姪っ子(高3)ちなみに呼び捨て)いねーの?」
いない、お前らの相手なんかしてるヒマねえ。
「デートだ」
「彼氏だ」
「●●が?有り得ねえ」
「にいちゃん好きだったみたいだで」
「ウソだぁ」
「ホントだって」
「あーだ、こーだ、あーだ、こーだ・・・・・・」
はいはいそこ、命知らずな噂話はしないように。
無事夏休みを終えたかったら触らぬ神に祟りなしだ。
ふぅぅぅぅ~。
「ギャー!いてえ!ビェーーー!」
はぁ~~~、面倒くさい、“りょう(我が愛猫)” にちょっかい出すお前が悪い、ばあさんに消毒してもらえ。
「ギャハハハハ、●●(泣いたガキ)バカか、“りょう” は危ねんだぞ」
「クマも敵わねえってとうちゃんが」
「すげえな “りょう”」
「ざわざわざわ・・・」
おい!いくらなんでもクマに勝つわけねえだろ!
ってか、お前ら、ここはお前らの溜り場じゃねえんだ!
毎日のように来るのやめて!
こちとら仕事してんだ!!!
「ももクロのCD借りてっていいですか?」
ああ、その右の棚のヤツな、真ん中のはダメ、持ち出すと殺されるぞ。
って、ん?お前誰?いつの間にガキが増殖してんな。
「オレの親戚」
へー、初めてだっけ?
「いつももっと終わりの方で来るんだよな」
「うん」
そっか、今年は早く来たんだ、いっぱい遊んでいきな。
「はい」
おい、おいおいおい!私がいる必要のないお前ら同士の会話は何処か他でやってくれる。
はい、そこ、カードゲーム始めない、召喚だとか何だとかルールわかってやってんのか?
ばあさん、スイカ切らない、そんなもんコイツらには必要ない。
「ギャー!爪取れねえ!あー、やめろ食い付くな!イギャーーー!!!」
だから、気持ちよく寝てる “りょう” にちょっかい出すなって。
お前、すぐ家に帰って、医者行け、膿むぞ(経験者)。
オレは知らん!
小中学校が夏休みになってからというもの、こんな日常の繰り返しです。