鉛の風船

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労働讃歌

ロックでもなく、ジャズでもない、少し前までは全く知らなかった領域ですが、いきなりこれ!!!
女子中高生5人組みのヴォーカル&ダンス・ユニット(アイドル?)「ももいろクローバーZ」のシングル曲「労働讃歌」です。

カッコイイです。突き抜けてます。GJです。ほんと凄いです。

 

特にリズム・アレンジが、これはもう大好物、たまりません。
ドラマーがリハ前に軽くウォームアップをしているようなテンポとビート、それに伴って曲全体に漂う適度なルーズさと重さ、相当気持ちいいです。

とにかく全体的にハット、スネア、ベードラのタイミング、それに絡むベースラインがツボすぎます。
お、そうか、そこじゃないのか、そこはツッコむんだな、おっとこっちはタメるんだな、おおっ!いくとこはいくんだな、おおおおお、いいじゃないか、そうだよ、そう、そう、そう、そう、といった具合。
相当な “てだれ” ですね。

 

ノスタルジックなオープニングとその後の「EW&F」っぽいカッティングでいきなり胸ぐらをつかまれて、そこからエフェクト・ヴォイスによるラップパートを挟んでAメロに入った頃にはもう。。。
“ドゥ~ン” ですよ。
ダルそ~なロングトーンですよ。
イクでしょ、イッちゃいますよね、イクしかないでしょ。

 

凄いアレンジャー&プレイヤー達です。

 

と、思ったら、作編曲は「The Go! Team」の「Ian Parton」なんですね。
どゆこと???
UKだし。。。

The Go! Team」は何年か前のフジロックだったかな、夏フェスで目撃しています。
彼らのステージはかなり盛り上がっていたと記憶していますが、当時の私は数曲聴いただけで離脱しました。
アルバムを持ってはいましたが、疲労とビール欲のほうが勝ってしまいました。
でもこれを聴いてしまった今、なぜあの時ちゃんと見なかったのかと後悔することしきりです。

 

そしてサビ!そう、サビです。
もうね、暴走気味なホーン・アレンジとセンターを支配する異様なテンションのヴォーカルが。。。
バッチバチに輝いてますよ。危険物ですよ。取り扱い注意ですよ。
ガンガン煽ってくるので、思わず拳を振り上げてしまいましたね。
買ったばっかりのワイドディスプレイにパンチくらわせるところでした。
終盤のラップパート後半からエンディングへの流れなんて失神ものですね。

 

行くぞシュプレヒコーーーーール!!!!!

 

歌詞は、、、変です。でも面白いです。「一握の砂」です。「グールグルっ!」です。。。
毒気の抜けた「大槻ケンヂ」です。
サビが「働こう 働こう」ですよ。
こんなにもストレートに。ねえ。。。変わってますね。
でも彼女たちの歌に、奇をてらったりウケを狙ったりしている様子はまったく見受けられません。
むしろ大真面目。
きっと微塵も疑ってないのでしょう。
歌い手の温度って必ず聴き手に伝わりますから。
最後の「& Myself」が効いています。

 

ヴォーカルはもちろん「ももいろクローバーZ」の皆さん。
全員歌います。
それぞれの個性がいい感じに立っていて、非常に魅力的です。

音程がまだまだ不安定ながら、とんでもない説得力で聴き手の胸を突いてくる子、
慈愛すら感じさせる、包容力のあるやさしい歌声で曲の暴走を制御してくる子、
棒、もう学芸会で幼児が歌っているかのような棒、なのに恐らくは最も声が届き、ファンを腑抜けにしているであろう子、
ハスキーで舌足らずだが、他のメンバーが持ち得ない圧倒的な歌唱力と存在感で「ももいろクローバーZ」をさらなる上のステージに押し上げるキーとなるであろう子、
間違いなくメンバー中一番下手、しかしその あ~~~んっ な歌唱とキャラにより唯一無二な存在の子。

月並みですが大昔から言われている、“歌” は上手い下手ではないんだ、どれだけ聴き手に届けることができるかなんだ、ということをあらためて実感させられました。
ねっ!!!ミックゥ~。

 

それにしても自分←、なぜこんなCDを買ったのか?
しかも同じタイトルを3枚も。そう、1枚ではないのです。

 

この曲のシングルCDは1ヶ月ちょっと前に発売されたのですが、発売日(勤労感謝の日)の午前中に買いました。
いや、強制的に買わされました。

 

買うように命令したのは、姪っ子(高1)です。

 

子供のいない私は、いつもこいつに振り回されています。
はい、いい金づるのおじさんですね。ええ、、わかっていますとも。

この姪っ子は、もう2年以上も「ももいろクローバーZ」にハマっていて、特に「玉井詩織」さんの大ファンなのです。
ももいろクローバーZ(当時は “Z” が付いてなかった)」に出会うまでは、私の影響で「チェスター」と結婚すると公言したり「ヴァイ」のツアーTを着て遊びに行くようなまっとうな女子中学生だったのに。。。

 

そんな姪っ子が、発売日、二日酔いで寝ていた私を強引にCDショップまで引っ張って行き、自分と私の分、3枚ずつ計6枚も買わせたのです。
なぜ3枚ずつ?
そうなんです、なんと同じタイトルのシングルが3種類もあるんです。
アルバムならまだしも、シングルがですよ。
別の内容の DVD が付いていたり、1曲多かったり。
複数枚買わせる気満々ですね。

彼女が「ももいろクローバーZ」にハマってからというもの、何度も同じ目に遭っています。
もっと凄かったこともありました。
まあ、彼女の満足そうな顔を見れば、たまに発売されるCDを数枚買わされるくらいどうということもないんですけど、ただ、“オレの分はいいだろ、オレの分は・・・” 。

 

そんなこんなで私のCDラックに可愛らしいCDが “またしても” 3枚、新たに加わることになったとさ!
ケーキでしょ♪ チ~キンでしょ♪ 。。。し~~~~~っ!......

 

元ネタはこの辺かな。