鉛の風船

ロックです ジャズです ぼんくらなおっさんです

海賊たちに振り回された一日

申告、終わったあああああ!!!!!

 

っで、今日、打ち合わせから帰ってきたら私の部屋兼仕事場に姪っ子(高1)がいて、ひとのPCを勝手に使ってUSTのライブ中継に見入っていました。
夜の8時なのに爆音で。
もちろん「ももいろクローバーZ」で、「赤坂BLITZ」でのライブが生中継されていたのです。

「おまえ、支払いは?」
『なにが?』
「その中継、タダじゃないだろ」
『タダ!』
「え???」
『ももクロはときどきタダでライブ見せてくれんの』
「そうなの?でも生だろ・・・」
『だまってて』

なんという太っ腹。
有料公演の映像を無償でリアルタイム配信してしまうなんて凄いですね。
本当に便利な時代になりました(←ガチおやじ)。
でもそのワイドディスプレイ、そんなことのために新調したんじゃないんだぞ。

 

ログインPW、なんで知ってんだ。恐ろしい。

 

そして、昨日、そう、昨日です。
ももいろクローバーZ」のニューシングル【猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」】発売日の前日。
いわゆるフラゲ日ですね。
大変でした。

 

早朝、登校中の姪っ子から電話があり、

『“おっちゃん” 今日ももクロのシングル買ってきて』
「明日じゃなかったっけ?」
『フラゲ、フラゲ』
「ヒマだからいいよ」
『山野楽器で買ってきて』
「・・・え?・・・えぇぇぇぇぇ!!!なぜに山野楽器???」
『トレカが付くから絶対もらってきて』
「トレカ?他の店じゃダメなの?」
『ダメ、山野楽器じゃないと絶対ダメ』
「山野楽器なんてこの辺にないぞ」
『学校終わったらHMV行くから “おっちゃん” 山野楽器!』(周りが騒々しい)
「おまえ今どこにいんの?」
『駅、お昼過ぎに売り出すから早く行って!遅いと終わっちゃう!』
「トレカって枚数に制限あんの?」
『そう、だからお店にあるか聞いてっから買って』
「はぁぁぁぁぁ・・・トレカあるか聞くの?オレが?ヤだよ」
『早く!!!』
「おまえ間に合うのかよ?」
『予約してるからへーき、早く!早く!』

とのこと。

つまり、こういうことでした。
ニューシングルをいくつかの特定の企業の店舗で買うと特典としてトレーディングカードが付いてくる。
しかし付いてくるカードのデザインは企業によって違う。
彼女が大好きな「玉井」さんがデザインされたカードが付いてくるのは「HMV」と「山野楽器」。
「HMV」は彼女が通っている高校と同じ市内にあるのでそちらは自分で行き、首都圏まで行かなくてはならない「山野楽器」は私にカバーさせようというもくろみ。
しかも先着順なので、早く行かないと終わってしまう可能性がある。

 

ふぅぅぅぅぅ、め・ん・ど・く・さ・い。。。

 

昨夜のうちに連絡してこないところが、つくづく “らしい” 。
前もって連絡して私に無理難題押し付けてることが母親にばれ、計画が破綻することを避けたのだ。
わざわざ登校中のあわただしさの中電話することで、考え、さとされる時間と外野からの干渉をすべて排除したのだ。
母親と父親は仕事、自分も学校、私からのゴネた電話なんてシャットアウト。
ここまで来ると尊敬します。ホントに。

 

ということで、行ってきました。
大宮店が一番近くて無難だと思ったのですが、時間的に都内まで行ってもそう変わらないし、他に欲しいものもあったので、東京まで行ってきました。

 

そして、買えました。初回盤と通常盤の2枚。
いつも何種類もリリースされて大変なんですが、今回は2種類しかなかった。
なんか自信満々な気がします。
あの「The Alfee」でさえ、ジャケ違い、カップリング曲違いで3種類も出すのに。

 

まあ、それはいいとして、
いや~、恥ずかしかった。
だってレジに並んでるんですよ。女性が。
ジャニーズなど売れ線のニューシングルの発売日とかぶっていたようです。
CDを2枚確保し、棚の隅っこでショップに電話、トレカがまだあることを確認、速攻で列に並ぶ。
しかし、50にもなろうというおっさんが「ももクロ」のCDを2枚も持って列に並んでいるのがどうしても耐えられない。
デカイので余計目立つ。

しょうがないので、何枚か洋楽のCDを選び、それに挟んで持ちつつ列に並びました。
エロビデオのレンタルか!!!

もらえました、トレカ。
後ろに並んでいたのが若い女性だったので、もう、透明になりたかったです。

 

その後、欲しかったものを確保し、「タワレコ」と「HMV」をはしご。
やっぱり東京ですね。品揃えがまるで違う。
あれもこれもと目移りし、結局、プラス11枚もCDを買ってしまいました。

 

「ももクロ」のニューシングル、印象としてはかなり売れていた感じですね。
女性アーティストのブレイクの絶対条件は “女性に受け入れられること” です。
それは、対象アーティストが若ければ若いほど顕著。
ましてやアイドルともなればなおさらです。
「ももクロ」のCDを持って並んでいた女性はもちろん、ジャニと両方のCDを持っていた女性も何人か見かけました。
ディスプレイされたCDを手にとって見ている女性もひっきりなしでした。

 

姪っ子よ、完全に “ブレイク” してるぞ。

 

今から言っておくけど、“紅白の観覧はめちゃくちゃプラチナチケットだからな” 。
“絶対取って” とか言われても無理だかんな。
でも秋には申し込みハガキ、忘れずに出しておいたほうがいいな。
あの、枠にはめられた、見ていて恥ずかしくなるような演出の中で「ももクロ」が “いいかおまえらーっ” とか言って、お茶の間をワチャワチャにし、最後には泣かせちゃうようなシーンがおぼろげながら見えてきたぞ。

 

「HMV」でそんな妄想をめぐらしていたところ、姪っ子から電話が。

『もらえた?』
「ああ、買えたよ」
『ちがう、トレカもらえた?』
「ん、そっちか、もらえたよ」
『誰と誰んなってる?』
「え?ええとわかんねえ、でも “玉井” さんはいるよ」
『よし!!!』
「“よし” って・・・」
『っでさあ、“おっちゃん” まだお金ある?』
「へ?あるけど、いくら」
『一万円くらい』
「一万!う・・・まあ、あるけど」
『DVD買ってきて、半分お年玉の残りで払うから!』
「DVD?なんの?」
『“ももクロ秋の2大祭り” てやつ、去年のライブ』
「おお!そんなDVD出てんのか、あっ、そういえば店のディスプレイにあったような」
『買ってきてくれる?』
「しょうがねえ」
『よっしゃっ!!!』
「そういえばHMVで握手券がどうとか言ってる人いたぞ」
『しってる、行けないからいい』

まずい。非常にまずい。
突然のDVD購入強要にまったく拒否反応が起きなかった。
見たいと思ってしまった。
自分、ひょっとして、、、があぁぁぁぁぁ、それ以上は!

 

帰宅後、姪っ子に戦利品を渡しつつ。

「このDVD、HMVでCDと一緒に予約しとけばなんかバッグもらえたみたいだぞ」
『しってた、お金なかったし、あれはべつにいい』
「予約するときオレに言えばよかったのに、ちょっとミスったろ」
『いーの』

ややこしい特典の展開に、さすがの彼女もうっかりしたか。
でもニヤニヤしながらひたすら “玉井” さんのトレカを眺めてるので、満足はしたらしい。
この上なく幸せそう。
変なヤツ。。。

 

そんなこんなで、姪っ子は2枚のCDとDVD-BOX、8枚のトレカ、内4枚は「玉井」さん、を手に入れ、私は2枚プラス、ジャケ買い含めた十数枚のCDを手に入れたのです。
一体いくらつかったんだ。計算するのもヤダ。

先月買ったCDも、まだ聴いてないの7~8枚あるのに。

 

「バカヤローっ!」ってぶってくれーーー!

 

5人のカワイイ海賊たちと、1人の凄腕の賞金稼ぎに振り回された一日でした。