鉛の風船

ロックです ジャズです ぼんくらなおっさんです

本戦突入!初戦クリア、たぶん

上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat.アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップス」 in 群馬音楽センターから帰還。

 

いーや、凄かった。
「ひろみ」様、容赦なさ過ぎです。

一緒に観たメガネちゃんも大興奮。

 

そうですそうです、今回の凄まじいライブは彼女が誘ってくれたおかげで観る事ができたのです。

 

先日、レッスンが終わり、帰ろうとしていると、

『あっ、ちょっと待って』
「ん?」
『確かジャズ聴くよね』
「うん、何でも聴く」
上原ひろみ さんなんだけど』
「おお!大好き!」
『よかった、○○楽器さんにね、チケットもらったんだけどこういうの行きたがる知り合いいなくて、行かない?』
「行く行く、もちろん行く、どこ?」
『音楽センター、でも来週の金曜だよ、予定大丈夫?』
「全く問題なし!上原さん 最優先で!」
『へへ、じゃあ、レッスンがあるんで6時半に音楽センターでいい?』
「了解!」

というやり取りがあり、なんとライブに誘われてしまったのです。

 

ククククク、、、。
ウェヘヘヘヘ、、、。
グヒヒヒヒ、、、。
ガハハハハ、、、。
どわぁーっ!ハッ・ハッ・ハッ・ハッ・ハッ!!!

 

『“おっちゃん” 帰るよ』

 

そうか、コイツがいたんだった、、、。

 

 

 

先週土曜日、メガネちゃんのピアノ教室のレッスン初日。

 

本戦突入!出撃準備ままならず」の続きです。

 

結局、17時からの体験レッスンに申し込んであると言う姪っ子(高2)に押し切られ、一緒に出かけるハメとなりました。
私のレッスンは18時からなので、相当早め。

 

行きの車中で。

「なんで体験レッスン?」
『この前寄ったら、おじさんと一緒にどう?って言われたんだよ』
「真に受けるなよ、単なるアイソだし、それよか何そのすでに仲いーみたいな感じ」
『なかなか営業うまいよ、せんせい』
「よせ、営業ゆーな!」
『でもチョットやってみたくて、女子だし』
「ぐへっ!女の子のたしなみですか?お前とは無縁の世界です!」
『そんなんわかないじゃん』
「わかる!今日はしょうがねえ連れてくけど、子供に勝負挑むなよ」
『いくつだと思ってんの?そんなバカじゃないし』

ふんっ、やりかねない、似合わな過ぎる、重要なレッスン初日をぶち壊したりしたら、コイツの大事な「玉井」さんの生写真とトレカにオレのサインしまくってやる。

 

車内では、「ももいろクローバーZ」のアルバム「BAR」がかかりっぱなし。

逆境こそがチャンスだぜぃ 雨も嵐も ♪
さあ来ぃ!さあ来ぃ!体は張りまくり ♪
事情なんて乗り越えてキミに会いたい ♪
会いたぃ!会いた~~~ぃ!スットコ・ドッコイ!! ♪

よっしゃぁぁぁぁーーー!!!

 

っで、ピアノ教室に到着。

 

天敵 “たく” は曜日が違うので今日はいない。

待合室には、小学校低学年くらいの女の子が二人。
一人は、楽譜を見ながら一生懸命エアピアノ中。
もう一人は、ケイタイゲームに夢中。

異様な二人組みが気になって仕方がない様子で、チラチラとこちらを見やる。
時々目が合い、バツが悪い。
目のやり場に困る、非常に苦手な空間。

姪っ子はエアピアノに興味津々。

「ガン見するな」
『だって面白い』
「面白いじゃない、練習してんの」
『わかってるよ』
「そうだ、お前、オレがももクロにハマってる話すんじゃねえぞ」
『この前、したって言ったじゃん、“ホント色々聴くんだねスゴーイ” って言ってたよ』
「声を真似るな!でも、すごいってか?ホント?じゃあまぁいいか、でも程々にしろ」

そうこうしている内にメガネちゃん登場。

 

『あっ!やっぱり二人で来たんだ』
「コイツが勝手について来たんだよ」
『いーよねぇ、レッスンしよっか』

 

はぁーーーい!!!

 

最初は姪っ子の番。

“はぁーーーい” ってなんだ “はぁーーーい” って。
そんなおりこうさんな返事聞いたことねえぞ。

 

私の番までは、まだ1時間ある。
子供と私だけの待合室。
つらい、、、。

 

実はメガネちゃんの教室には、夕方だけ来るサポートの若い先生もいて、別室でその先生のレッスンもおこなわれているので、そちらが終わるたびに出てくる子供が私を見ていちいちビクッとする。

つらい、、、。

まあ、これから毎週のことだから、そのうち慣れるよ、ボーイズ・アンド・ガールズ!

はいっ!そこの若いお母さん、お迎えに来て眉をひそめない!
根は優しいおっさんなんですから!

 

そして、姪っ子のレッスン終了。
体験レッスン、20分。
私はまだ当分先。

『・・・』
「ぎひひひひ、、、どした?」
『ムリ、やめる、、、』
「ギャハハハハ!だから言ったろ!」

“おじさん、うるさくしちゃいけないんだよ” by 小学生女子。

「ごめんなさい、しーーー」

ククク、、、へこんだコイツの様子がたまらない。
自分にピアノは到底ムリだと思い知ったようです。
これで、この教室への足も遠のくでしょう。

 

体験レッスン、何事かと思いましたが、結果としては吉と出たようです。

 

『お待たせしました』

 

はぁーーーい!!!

 

ついに私のレッスン!

 

『少し弾けるよね?』
「うん、サウンド・チェックくらいね」
『適当に弾いてみて』

なんちゃって運指で、この1週間耳コピして必死で練習した「ももクロ」のキラー・バラード「キミノアト」を披露。
ふふふ、決めたぜ、“えー凄いね” 、お褒めの言葉、カモン、プリーズ!

『う~ん、音出してるだけで、弾けてはないね、鳴ってない』

はいっ!ダメ出し来ました、昔と何も変わってない、演奏だけには異常に厳しい!

『あのね、大人コースでも基本はキッチリいくからね』
「はい、、、」
『ドラムもただ叩いただけじゃ音が出るだけで、ちゃんと鳴らないでしょう』
「もちろん」
『ピアノも同じ、いい?今の曲のイントロは多分こう』

そう言って、一度しか聴いていないのに、もう、「ももクロ」のバックで弾いちゃってください、なレベルの演奏を披露してくれたのです。

『実は、ももクロのアルバム、貰っちゃって、聴いてるんだけどね』
「え?アイツに?」
『うん、いっぱいあるから1枚くれるって』

 

それにしても凄い。
「キミノアト」のほんのイントロだけだったのに、ゾクッとした。

 

これが、プロってやつだ。

 

『それでぇ、ちょっと指』
「あ、はい」
『こうに弾いてるでしょ、じゃなくてこう』
「こう?」
『指はこう、そうそう、それで、ここを、、、』
「おお、わかるわかる」
『違う!このとき人差し指はコッチ、で、中指が、、、』

 

・・・後はご想像ください。

 

メガネちゃん、、、レッスンになると、怖い。。。

 

でも、アッと言う間の45分でした。

 

この世にこんな穏やかで、幸せな時間があったなんて。

 

先生ありがとう。

 

そして、帰り際、冒頭の話となるわけです。

 

帰りの車中。

『“おっちゃん” デレデレだし』
「・・・」
『せんせい、独身だけど彼氏いるかとかわかんないじゃん』
「・・・え???でも、ライブ誘ってくれたし」
『ライブくらい彼氏以外と行ったってどうってことないし』

 

またぁ~、そーゆーことゆーーー。
そんなん聞けっこねーーー!

 

いる?いない?いる?いない?うーーーん!あーりん!!!

 

私が必死で練習した「キミノアト」はこれ。
私の「ももクロ」初体験ライブ。この曲の「百田」さんは神懸ってます。ってかみんな凄い。
オープニングのセミもグッジョブ過ぎる、ギャラ払ってんのかと思いました。