鉛の風船

ロックです ジャズです ぼんくらなおっさんです

先生、ヘビがシマリスの頭をかじっています!

今日の午後早い時間に、姪っ子(高2)が、お菓子やら、ケーキやら(スウィーツという呼び名に今だに馴染めない)、アイスやら、チキンやら、飲み物やらがごっそり入ったファミリーマートの袋をぶら下げてやって来ました。

 

相変わらずファミリーマート通ってんのか。
せっかく仕事を手伝って稼いだ僅かなお金をそんなものにばかり使うな!

 

「スゲーあるな?なに?オレらの分も買ってきてくれたん?」
『“おっちゃん” の食べれるもんないよ』
「あるし!アイス食える、ケーキ食える、あと、、、」
『ない!ダメ!今日DVD観るんだから!』
「ひょっとして、夜までももクロ三昧する気?」
『そっ!もう、“しおりん” 不足が限界さ!』
「あのさ、いつも言うけど、自分ちで観ろよ」
『あのさぁ、いつも言うけどぉ、テレビちっちゃいし』
「そろそろパパに買い換えてもらえ」
『パパ、自分が観ないから欲しがんないんだよ、じゃこれと交換して』
「ヤダよ、ふざけんな、やっと買ったんだぞ」
『そんなら観させて、この子とあたしはもう切っても切れない仲なんだから』
「○○くん(義弟)テレビも観ないで休みとか何してんの?」
『休みあんまない』
「そんなん知ってるよ、タマにはあるだろ」
『う~ん・・・捻挫してる』
「ぎゃは?休みに捻挫してんの?」
『うん、いつも、パパはフットサルだって言い張ってる』

 

聞けば、今日まで期末テストだったそうです。
全然知らなかった。
どうりで、ばあさんに作らせている「ももクロ」コスのチェックには来るものの、すぐ帰ってたわけだ。

 

一応、形だけかもしれないけど、勉強はしていたわけね。
なんだか、おとなしくて不気味だったぜ!

 

「この前、地震の時、お前来なかったけど何処にいたの?」
『そーだよ!駅にいたの!ちょうど改札出たとこ』
「みんなパニクんなかった?」
『へーき、駅員さんがスゴイ一生懸命だったから』
「へー、大したもんだ」
『それが・・・』
「ん?何か可笑しい?」
サマソニ行くとき会った駅員さんいるじゃん』
「・・・あの若いの?」

この夏、サマソニに行くとき、駅で姪っ子と親しそうに話していた新人と思しき駅員さんのことです。
姪っ子曰く、“いつもムダに一生懸命で面白い” のだそうです。
ヒドイ言われよう。

『そう、その駅員さんがね、揺れ出したらメガホン持って飛び出して来て』
「おお!素晴らしい!」
『でももう収まりそうだったんだよ』
「でも、そういうとこちゃんとやらないと」
『んでね、すーごい大きい声で、立ちソバ屋さんのテーブルの下に入れって(立ち食いソバ屋といいつつテーブルと椅子が置いてある)』
「いいね」
『ずーっと言ってんの、早く早くコッチって』
「任務に忠実でいいじゃん、客の誘導なんて大変だぞ」
『だって、3人しかいないんだよ』
「さんにん?・・・」
『うん』
「3人しか駅にいなかったの?」
『そーだよ、いつもそんなだよ、そんで収まって帰ろうとしたらも一回揺れて』
「ああ、そうだったかも」
『そしたら、すんごいテンションで “まだ動くなーーー” って』
「お客のために必死なの」
『だって、落ち着いてくださーいとか、人数確認しろーとか、となりの人はいるかーとか、3人しかいないのに』
「いんだよ、そーゆーの茶化すな、みんな大人になると忘れてくんだから」
『おばちゃん2人と一緒だっからクスクス笑ってて大変だったよ』
「でも、天井とか落ちてくるような揺れだったらその彼に感謝だぞ」
『うん、わかってる、おばちゃんもさ、夕方の売店のおばちゃんと立ちソバのおばちゃんなんだよ』
「え?ってことは、客はお前一人?」
『そっ』
「・・・」
『そんでさ、おじさんの駅員さんがなんか言うまでテーブルんとこに立ちっぱなしだったんだよ』
「・・・」
『天井ばっか指差して、、、自分が危ないって!』

 

なんか固そうなヤツだけど、真面目そうで好感持てる駅員さんです。
その心を忘れずに、これからも我が最寄り駅のために頑張ってください。

 

『帰るとき、あ!今日はももクロじゃないんですか?って』
「は?」
『思いっきり平日だし、制服だし、相当テンパってたよ』
「だから、そーゆーなって、初々しいじゃんか」

 

ま、何はともあれ、無事で何よりです。
当日、こんな姪っ子でも無事が確認されるまで、ちょっとだけ、ホンのちょっとだけ、ヤキモキしました。

きっと、落下物どころか雨さえも避けながら歩くほどの「浮浪雲」バリの(だったかな?うろ覚え)戦闘能力を有しているのでしょうから心配なんて微塵もしていませんでしたけど。

 

「だけどお前、テストとかないと、食っちゃーももクロばっかだな、そんなんでいいの?」
『そんなことない、この前先生に本借りたし』
「本?マンガ?」
『違うよ、小説』
「えーーーーー!ウソだろ!」
『ホント、先生がご機嫌取りでみんなに貸してんだよ』
「ご機嫌取りゆーな!何?」
『“ヘビがシマリスの頭をかじってる” って本、途中まで読んだけど面白いよ』
「あのー、それじゃあヘビがリス食ってるだけじゃん、逆逆!」
『ん?シマリスがヘビか?』
「そー、それウチにあるし、めっちゃ面白いよな、たぶんシリーズが3~4冊棚にあるぞ」
『あ、じゃあ “おっちゃん” の借りて読む、先生の返す』
「そのまま読めよ、別に同じだし」
『だってちゃんと読んだと思われると、先生喜ぶから悔しいし』
「えー、なんで悔しいの・・・」

 

女子高校生相手の先生はホント大変だ。
お察し申し上げます、、、感謝!

 

姪っ子は、「ももクロ」天使コスがまだ出来てもいないのに、普段よく着ている芥子色のコートのフードに「ピカチュウ」の耳を付けてくれとまたしても無茶ぶりをしています。

おい!そのコート、学校とかにも着ていく普段着じゃないのか。
そもそもその色は “しおりんイエロー” じゃない、芥子色だ、絶対。

 

本日夕方の何の中身も無い会話のみ、、、失礼いたしました。