鉛の風船

ロックです ジャズです ぼんくらなおっさんです

毎日じじい

世間はすでに仕事始めですが、私は6日まで休みです。
私の周りでも、基本的に6日まで休みという方が多く、まだまだ正月特有のぬるーい空気が漂っています。

農家の方はともかく、勤めに出ている方でも、製造業を中心に9連休を確保できた方が多かったようです。

 

そしてウチにはのべつ幕なし誰かしらやって来ていて、昼間から飲んだり食ったりの毎日。
父が酒好きなもので、特に近隣の年寄りが白菜だ大根だと抱えてやって来ては、それを飲み代よろしく騒いでいく。
まあ、おかげで父も一向に老け込む気配もなく元気でいてくれていますし、母も大変かと思いきや、言いたいことは言いながら、一緒になって飲み食いして笑っているので、まあ体さえ壊さなければよいのではないかと思っています。

 

そして、この毎日やって来る飲んだくれじじいどもは正月のほんの数日、姪っ子(高2)の懐を潤す格好のターゲットにもなっています。

彼女は元々、誰彼かまわず躊躇なく接する人見知りの “ひ” の字もない子なのですが、ここぞとばかりに最も苦手なお世辞を繰り出すために、数ある手持ち兵器の中から “通称:極上のそとづら” を発動し、台所と居間を往復したり、焼酎やビールをサービスしたり。

 

「○○ちゃん(姪っ子、バレバレですが妹に見つかったときの言い訳のために伏せておきます)随分大人んなったねぇ」
『ええーそんなことないですぅ』

くっ、、、じ・じ・い・・・去年の暮れに会ったばかりだろ。
姪っ子がおすそ分けの餅、持ってったとき、お礼にとみかん持たせたそうじゃんか!

「おし!じいちゃんがお年玉やっかんな!」
『あ、そんな、大丈夫です』

じじい、気をつけろ、ヤツの背後に悪魔の影が浮かんでるぞ、「ももクロ」の「サラバ、愛しき悲しみたちよ」のCDジャケそのまんまだ。

 

そうやって、来るじいさん、来るじいさんを餌食にし、僅かづつではありますが、徐々に懐を潤していくのです。
どのじいさんも近所に出かけてきただけなので、それこそタバコ代くらいしか持っていないのですが、それでもちりも積もれば、です。

中には、わざわざ自宅まで取りに行って来るじいさんもいて、こういうときには、もう、ガッツポーズ、大物一丁あがり!

 

2日の日こそ珍しく義弟がいて、親子水入らずの正月を過ごしたようではありますが、それも終わればこの有様。

 

おいっ!じじい!その酒買ってきたの私だぞ、しかも当の本人は飲めないのに、こっちにもお年玉回せ!!!

 

相も変わらず単純で愛すべきじいさんたちだ。
今年もその調子で、元気でいてね。
昨年末に1本、櫛の歯が欠けたけど、髪のすけない櫛はごめんだよ。

 

そして今日、所用から戻ると、地元漁業協同組合の役員をやっている、地元では有数の某中小企業の会長がいて、要するにまたじじいです。

 

父とは昔から懇意でよく尋ねて来ます。

 

私が東京から戻って来て自宅で仕事を始める際にも随分とお世話になりました。

 

いくら感謝してもしきれません。

 

でも、、、それ、今ウチのじいさんと飲んでるそのウィスキー、「ジャックダニエル」、びぇぇぇぇ~ん!

 

旅行で「ジャック」の工場に行ったときに買ってきた虎の子じゃないかーーーーー!!!!!

 

現地でしか買えない限定品!
何してくれてんのーーー!

 

会長、

「おう、○○(私)」

はい、おめでとうございます、ううう、もう封切っちゃったら終わりだ。

「お前、もう飲めないってんで貰ったぞ、うめえな」

そりゃそうだ、大事にしてたんだぞ、もし今後奇跡的に飲めるようになることがあったら真っ先にそれの封を切ろうと。

「お前、今年もヒマだろ?」

うるせえ!ヒマじゃねえ!仕事プラス「ももクロ」で忙しんだよ。

「また漁協手伝ってくれ」

ああ、それはいいけど、そんなにもうカワウいなくね?

「鮎まけばくるかんな」

うん、そっか、いいよ、カワウ面白いし。

「お前、ちゃんとやれよ!」

はぁ?!だったらギャラくらいよこせ!

「このウィスキーの金は○○(姪っ子)ちゃんに払ってあるかんな、お年玉だ、こっち来て一緒にやれ」

げっ!アイツーーー!

 

この会長、子供の頃からよくしてもらっていて、嫌いではないのですが、とにかく強引でなかなか勝てません。
一代で100人以上の従業員を抱える企業を造り上げたのですから、そのくらいで当たり前なんでしょうけど。

 

恐らく姪っ子は大いに満足する思わぬ臨時収入を得てしてやったりで、あとの地元じじいはどうでもいいと帰っていったのでしょう。

すでに、ウチにはいませんでした。

 

「おいおい、お前、高校生の女が好きなんだと?」

へ?はぁぁぁ?

「生技の○○が宴会で言ってたみてーだ」

げっ!同級生だ!

 

高校生の女とかゆーな!
子供だぞ!
はぁ、このじじいに説明すんのめんどくさい!

 

いいか!ももクロだよ、ももクロももいろクローバーZ!変なことゆーな!

 

「へええええ、とにかく未成年はいかんよ!絶対!」

 

んへへへへ、あんたが最近通ってるキャバクラのご指名のあず(源氏名だから問題ないでしょう)って子、お孫さんの後輩らしいぞ、まだ未成年じゃないかなー?

 

あああーーー、それにしても「ジャック」のいい香り、してんなーーー!
お酒はコレクション・アイテムではなく、飲むためのものなので、今回は、美味しく飲んでいただけたならそれで本望です。

 

あの、くれぐれも言っておきますが、私は女子高生が好きなんじゃないですからね、「ももクロ」が好きなんですからね。
え???ほとんど同じ???

 

違います、そう思うあなたはまだまだアマい、、、と思う。
頼みますよ、ホント!!!

 

好きなのは、メガネちゃん(我がピアノ教師)です!!!!!