鉛の風船

ロックです ジャズです ぼんくらなおっさんです

子供

政治や社会批判、自分の身以外の深刻な事例はあまり書かないにようにしてきました。
これからもそうするつもりです。

私が書くまでもなく、はるかに深い考察をされている方々がいらっしゃいますので。

 

でも今回は、id:keisuke9498 さんの このエントリー に触発されて少しだけ。

 

体罰。

 

あくまで、少しだけ、逃げ記事になるけど、深く考察したり分析したりする能力を持ち合わせていないので、批判を承知で、ホンの上辺だけ、今日一日の出来事でちょっとだけ感じたことを。

 

子供です。
子供は、子供なんです。
自分だってそうだったはず。
なんでそんなことわかんねーーー???

 

今日、町内の、もうそう表現するしかない悪ガキ二人(小学生と中学生)が、昼過ぎ突然やってきて、

 

『○○(姪っ子(高2))いる?』(呼び捨て、タメグチ)
「ん?まだ来てねーけど」
『えーーー』
「なに?」
『ヘリが木に引っ掛かっちゃって』

 

聞けば、裏山の上り口のところでラジコンヘリを飛ばしていて、それがウチのコブシの木に引っ掛かってしまったとのこと。
姪っ子はサルも真っ青の木登り上手なので、それを知っていて取らせようという魂胆でした。

見に行くと、結構高いところにうまい具合に引っ掛かっている。

 

「お前ら、もっと広いとこでやれよ」
『上の広場でやってたら、どんどんこっち来ちゃったんだよ』
「揺らせば落ちんじゃね」
『ぶっ壊れちゃう』
「どうせもう壊れてるよ」
『わかんねーだろ!』
「じゃあ、脚立と棒貸すから自分らで取れ」
『あんな上届かねー』
「オレだって高いとこムリなんだよ」
『大人のクセに』
「な、、、じゃ知らね、アイツが来るまで待ってろ」
『いつ来る?』
「だから知らねって」
『取ってよ!買ったばっかなんだから』
「お年玉で買ったんか?」
『そお』
「誰に貰ったん?」
『お年玉?とおさんと○○ちゃんと、んーーーと?』
「・・・・・」
『あっ!○○(私)さん』
「で?」
『どうも、ありがと』
「しょうがねえ」

 

取りました。
コブシの巨木に脚立を掛け、へっぴり腰で一段一段上り、棒を渡せと手を伸ばした瞬間、コブシのツルツルの表面で脚立が横滑りし、ヤバいと最寄の枝を掴んだ瞬間、木が揺れ、その弾みですーっと落ちてきました。
すぐ下のツバキの木に軟着陸。

それを慎重に確保し、機体をチェックしながら、こちらも見ずに、

『どーも!』

とだけ言って、足早に去っていく二人。

「おい!ちょっとまて、さっさと行くな、脚立抑えてろ、おーい、オレにもやらせろ!」

怖かった。
下りる方が数倍怖い。

脚立が外れて落ちてたらどうすんだ。

 

そして程なくしてサルが、いや、姪っ子(高2)がやってきたので、先ほどのスリリングな出来事の顛末を話すと、“きゃはははは!あんな木、余裕で登れるし” と、大爆笑されました。

く、、、お前と人間一緒にするな、ふつー怖いんだよ。
特に私は極度の高所恐怖症。
蛍光灯取り替えるのにちょっとした台に乗っただけですでに怖い。
武道館の2階席だってあの傾斜だけでムリ。

今日は、学級閉鎖中を補完するための授業だったそうです。

 

そんなことより、ピアノ教室です、行って来ました。
先週は心臓の爆弾処理で休んでしまったため、2週間ぶり。
なんだか休み多い。

 

メガネちゃん(我がピアノ教師)が食事に誘ってくれた件、それのみがひたすら気になりつつ教室に入ると、いつものレッスン時間待ち仲間3人がいて、正月のお土産をくれた小学生低学年女子二人、いつもケイタイ・ゲームに余念がない子とエアピアノに余念がない子、支障があるとまずいのであえてその場でお礼を言うのは控えて椅子に座ると、早速話し好きのエアピアノの子が何やらヒソヒソと話しかけてきました。

 

『○○ちゃん(ゲーム少女)のお土産(シーサーの置物)どうしたの?』(なんだ知ってたんだ)
「玄関に飾ったよ」

その瞬間、ゲーム少女の口元が “ニッ” となったような。
ちなみにこの子は私とはまったく喋らない。
すると、エアピアノの子はさらに声を潜めて、

『わたしのお家には合わないの』
「そーなの?」
『ママがハデすぎるって』
「ハデ?そんなことないでしょ」
『ピンクといろんな色混ざってるんだよ』
「ピンクなの?」
『はい』

私が貰ったのは思いっきり普通のシーサーでしたのでまったく違う。
どうやら、ゲーム少女は彼女なりに相手に合わせてセレクトしてきたようです。
うん、やっぱなかなかいい子じゃないか。

「カワイイじゃない、そんなこと言わないで、せっかくくれたんでしょ」

するとさらに、ほとんど耳打ちをするごとく身を乗り出してきて、ちょっ、近い、ドキッ! ← 変態!逮捕!

『お家もお部屋も基本は白なの、目立ってしょうがない』
「じゃあどうしたの?」
『パパのお部屋、パパのお部屋だけなんでもいいから』

 

ふー、何処の国から来た子?
子供の世界もいろいろあるのね。
ゲーム少女はずっとイヤホンしっぱなしだったけど、実は丸聞こえだったんじゃないかと、ハラハラしました。

 

このエアピアノの子は正月土産として私にイルカのストラップをくれたので、少しは使っているところを見せないと失礼かと思い、それまで裸で使っていたスマホにわざわざカバーを付けて装着し、それをこれ見よがしに横の椅子に置いたレッスンバッグの上に乗せていたのですが、狙い通り目ざとく見つけ、

 

『おじさん、スマホに赤いイルカは似合わないよ』
「げっ!○○ちゃんがくれたのだよ」
『はい、でも男の人は何にも付けてないほうがカッコイイ』

 

またしても玉砕!
お土産をしっかり使っていれば喜ぶかと思ったのですが、まだまだアマい、姑息。
女心は若くしてすでに深海、宇宙。
きっと、だからいまだ独身なのかも。。。

『あとね、おじさん細いから黒ばっかり着てると余計細く見えるの、白とか明るい色も着たほうがいいよ』

はい、先輩、ご教授ありがとうございます。

 

この子、日頃ご両親とか友だちとどんな会話してんだ。
一度聞いてみたい。

 

そんなこんなで少女二人に続いてついに私のレッスン時間が。

 

が、、、。

 

えーーーーーっ!!!!!

 

なんと、メガネちゃん、インフルでダウン!

 

別の先生がレッスンしてくれました。

 

彼女もこの教室の先生で、メガネちゃんより遥かに若いのですが、、、。

 

うーーー。
んーーー。
厳しくない。
無駄に優しい。
いちいち語尾上がる。
オレは子供じゃない。
結構美人さんだけど可愛くはない。
そーいうタイプじゃない。
シュッとしてる。
何より若過ぎる。
子供みたい。

 

だーーーーー!!!!!、私、グズグズグズグズ!
一度くらいのレッスンが何だってんだ。
メガネちゃんがインフルだぞ。

 

弱った体に優しさは麻薬だ!
ごめんなさい、以前何かで見た名言 “弱った心にアイドルは麻薬だ(だったかな?)” をパクリました。

 

どーする、私。
距離を縮める一大チャンスかも。

でも相手は女性、ここはアイツの姪っ子の手を借りるしかない。
きっと莫大な成功報酬を要求されるだろうけど、背に腹はかえられない。

 

今日はメガネちゃんに会えず残念でしたが、フト、ある事に思い至りました。

 

私は生涯独身で、子供はいません。
ですので、以前より再三書いているように子供との接し方もよくはわかりません。
はっきり言って苦手。
よって、積極的に子供に関わろうなどという気は微塵もありませんし、できれば避けたいくらい。

 

そんな私でも、今日一日だけで、

近所のガキ二人、
姪っ子、
ピアノ教室の少女(先輩)二人、

計5人もの子供と接しているのです。

 

大人が時として子供以下の判断力しか持ち得なかったりする現在、みんな大人びた子ばかりですが、それでも彼らはみんな子供です。

どんなに強がったって、どんなにずる賢くたって、たぶん大人を真似ているのでしかない。

 

小憎らしくても憎くはない。
ムカついても怒るほどじゃない。
言うこと聞かないのなんて彼らの特権。
出来る出来ないの境界を決めるのなんてまだまだ早過ぎる。

 

今、大人を称している私たちもみんなそうだったはず。

 

バカなおっさんなので、深くは分からないけれど、どう考えても体罰はいかん。
自分が散々受けた経験からもそう思う。

凄かったから。

 

はち切れんばかりに個性を能力を開花させようとしている、まだ固いつぼみの未知なる可能性に、ヤレもっと膨らめ、ヤレ違う色になれ、ヤレ早く咲け、とせかしてどうする。

 

今日、私が出会った子供らは幸い私というとりあえずの大人に対して、怯えもなければ遠慮もありませんでした。

 

子供ってそういうヤツらだ。

 

いつもうまくは接しられないけど、子供に相対するとき、間違いなくそこにスピードや硬さや狭さは必要ない。
どんなに罵ろうが、反論の余地と逃げ道は用意しておいてやらないと、不公平だ。

 

完全に100%勝ちの立場にある大人が、自らに禍が及ぶことのない状況で、一方的にその力をもって押さえつけるのは卑怯極まりない。

 

ごめんなさい。
最近連日のように報じられている “体罰” のニュースについ。。。

 

ラジコンヘリ、オレにもやらせろ!
ヘタすりゃ、修理もチューンもできるぞ!

 

タダじゃヤダけど。。。

 

[追記(2013/02/04)]:
あまりにとっちらかっていたので、少し修正しました。
それでも何が言いたいのかよく分からない内容に変わりはありません。
全然ダメです。私。