鉛の風船

ロックです ジャズです ぼんくらなおっさんです

子供祭り、レギュレーション クリア

先の土曜日、昼食後にマッタリしているとある電話がかかってきました。

 

『こんにちは、○○さん(私)ですか、・・・・・●●です』

 

ん?誰だ?まるで聞き覚えがない。
女性、というか、たどたどしいしゃべり方、子供?。

そして、ああ!と気付くが早いか、別の女性に代わり。

 

『いつも娘がお世話になっております、●●の母でございます』

 

ピアノ教室でいつも一緒にレッスン時間を待っている通称 “ゲーム少女” のお母さんでした。
ゲーム少女はいつもほとんど、いや、まったくと言っていいほどしゃべらないので、すぐにはわかりませんでした。

 

それにしてもなんでお母さんから電話?
私、何かしたか?
それとも何かするはずだったのに、忘れているのか?

ちょっと怖い、、、。

 

「こちらこそいつもお世話になっております、ええと、」
『この度はありがとうございます、娘を動物園に連れて行ってくださるそうで』

 

ああ、ホッ!その件か。

ももいろクローバーZ” が子供の日に東武動物公園で行うイベント “子供祭り” に、我がピアノ教師メガネちゃんと出掛けるという至福の予定が決定しているのですが、子供と同伴が条件のため、一緒に行ける子供二人を彼女が誘うことになっていました。

その内の一人がどうやらゲーム少女に決まったようです。

お母さん、早いな。
まだ、メガネちゃんからの連絡はない。

 

「ああ、はい、そうです、こちらこそお嬢さんをお借りするようで心苦しいのですが」
『いえいえ、ゴールデンウィークは主人の都合でどこにも出掛けられませんので助かります』
「そう言っていただけると、」
『娘もたいそう喜んでまして』
「そうですか、ありがとうござ、」
『わたしもご一緒したいくらいです、ホホホ』
「はは、なんならご一緒にいかがですか」

もちろん、社交辞令。

『いーえー、お邪魔はいたしません、ホホホホ』
「え、あの、」
東武動物公園は娘が小1の頃だったでしょうか、親子で行ったことがありまして、その時は(以下略)』

 

この後、当時いかに楽しかったか、いかなるハプニングがあったか等、延々と思い出話が展開されました。

しまった、このお母さんはそういう方だった。
多分、電話口の向こう、お母さんの横ではゲーム少女が苦笑いを浮かべているに違いない。

もう、その日一日一緒にいたかのような錯覚に陥りそうになった頃には、小一時間が経過していました。

すごい、、、いい方なのですが、、、。

 

『それでは、電話で申し訳ございませんが、娘のことよろしくお願いいたします』
「はい、責任を持ってご一緒させていただきます、●●さん(ゲーム少女)にもよろしくお伝えください」
『あ、代わりましょうか』
「いえ、大丈夫です」
『そうですか?ここにいますけど』
「お嬢さんとは今日お教室でお会いできますので」
『そうでしたね、ホホホ、無愛想な子で本当に申し訳ありませんが、お誘いいただきこんな嬉しいことは(以下略)」

 

なかなか終わらない。
結局、1時間強、電話してました。

 

高校時代もその後も、こんなに長電話したことない。
電話は用件だけ伝えるものだと思っているので。

 

はぁぁぁぁ~~~、疲れた。

 

でも、とりあえず一人はまったくの初対面の子じゃなくてよかった。
あと一人は誰だ?

これもレッスン時間待ち仲間の子、通称 “エアピアノの子” ならいいのだが。
と、そこへまたしても電話が、しかも、またゲーム少女のお母さん。

ううう、、、。

 

『度々ごめんなさい、いやだ、わたしったら自分のことばっかり、ホホホ、●●ちゃんのこと忘れちゃってました』

へっ?誰それ?今度こそ正真正銘知らない。

『先方のご両親にはわたしからちゃんとお話ししてありますので、どうぞよろしくお願いいたします、娘も友達と行けるのでそれは喜んでおりまして』

ん?んんん?

「えと、●●(ゲーム少女)さんと一緒に行かれる方はお友達の方なんですね」
『あら、ご存知じゃありませんでした?いい子ですのでご迷惑はお掛けしないと思いますよ』
「いえ、そうではなくて、ちょっとまだ先生から連絡をいただいていないもので、」
『あらあらそうなんですか、てっきりもうご存知かと、●●ちゃん(ゲーム少女のお友達)と娘は幼稚園の頃から仲がよくて、(以下略)』

 

そして、また30分弱。

ゲーム少女のお友達のことまで詳しくなってしまいました。

 

お友達は、当然初対面。
どう接しようか疲れそうですが、ゲーム少女がいるので大丈夫でしょう。

 

子供祭りの同行者は、メガネちゃん、ゲーム少女、そのお友達、この三人で確定しました。

 

この面子をメガネちゃんから直接聞かされたのは、その日の夕方、ピアノ教室においてでした。

 

話し好きなエアピアノの子は、家族と旅行なので、今回はムリだったそうです。
レッスンを待つ間、東武動物公園行きたいと言いつつ、散々突っ込まれたのですが、長くなったので、それはまた今度。

 

ゲーム少女のお友達も全然しゃべらない子だったらどうしよう。

 

やっぱり、お友達のご両親にも一応連絡しておいたほうがいいのかな。
メガネちゃんやゲーム少女のお母さんが、当然しっかりと説明してくれてあるはずですが、やっぱり見ず知らずの怪しいおっさんは不安でしょう。

うーん、そういう電話苦手だな。
ってか、余計に不安を煽ってしまいそう。

 

ちなみに、子供祭りに入場する子供には、本当に小学生であるか否かのチェックがあります。

“小学生のお客様は、名札やテストなど(小学生であることが)分かる物をご持参下さい”

とのこと。

 

名札やテストって、、、なんだかカワイイですね。