またひとつ巨星が堕ちた
「ストーム・ソーガソン」が亡くなっていた。
知らなかった、、、先の4月18日、“がん” だったそう。
享年69歳、若過ぎる。
今頃知るなんて情弱も甚だしい、大丈夫か、私。
アート集団「ヒプノシス」において、あるいはソロ・ワークで、彼が手がけた多くのアルバム・ジャケットは、まさに私の青春時代ど真ん中、今でも強烈なイメージとして脳内に居座っている。
「ピンク・フロイド」を始め「レッド・ツェッペリン」「ジェネシス」「イエス」「ブラック・サバス」等、強烈にとんがったヤツらの猛烈にぶっ飛んだ作品には欠かせないものだった。
他にも「10CC」「ミューズ」「メガデス」「ブランドX」「アラン・パーソンズ」「ピーター・ガブリエル」「スティックス」「ブルース・ディッキンソン」「フィッシュ」「クランベリーズ」等等、ざっと思い浮かべただけでもいずれ劣らぬ時代の顔たち。
「ユーミン」の「昨晩お会いしましょう」や「VOYAGER」でも有名。
アルバムに込められたアーティストの想いを過剰なまでに吸収、醸成し、時にアルバムの内容を食ってしまうほどの表現として私たちに提示し続けてくれた彼。
まだ音を聴く前から、その音世界へと静かに、深く、狂気や毒気さえはらみながら誘ってくれたそのアート・ワークを一生忘れることはないでしょう。
「ソーガソン」といえば、まずは、なんと言ってもこれ。
「フロイド」の「狂気」。未だに売れ続けている超モンスター・アルバム。
そしてこれ。
「ツェッペリン」の「プレゼンス」。私の生涯ベスト1と言っても過言ではないすべてを超越した1枚。
さらにこれ、「クランベリーズ」の「ベリー・ザ・ハチェット」。
「フロイド」の「鬱」、これらのジャケも大好き。
公式サイトで、彼が手がけたアルバム・ジャケットや写真などの作品を見ることが出来ます。
公式
http://www.stormthorgerson.com/index-interim.html
“ENTER SITE” をクリックすると小窓が開きますので注意してください。
開いた小窓のメニューから “WORK” → “NON MOVING” とクリックすると、彼の静止画作品を見ることが出来ます。
とりあえずは “ALBUM COVERS” と “PHOTOS” がお勧めです。
彼の頭の中がいかに常人離れしていたか、堪能することが出来ます。
こちらのギャラリーでも一部の作品を見ることが出来ます。
本人の解説付きです。
http://www.guardian.co.uk/music/gallery/2009/may/20/storm-thorgerson-album-artwork
[ロッキング・オン より]
「ソーガソン」は惜しくも対岸へ渡られてしまいましたが、その作品群は多くの人たちにとって70~80年代の心象風景として心の奥底に、あるいは、脳の深部にゴロリと居座り続けることでしょう。
時代は容赦なく過去を積み重ねていく。
ご冥福をお祈りいたします。