ガムとリリコ
ガムガムガムガムガムガムガムガム。。。。。
イーーーヤァーーーーー!!!
デスクの上も、
テーブルの上も、
ベッドの上も、
もう、何処もかしこもガムだらけ。
コラーーー!じいさんばあさんの居間に置くなーーー!
ガム飲み込んで窒息なんてことにでもなったらシャレにもなんねえ。
犯人は、「ももいろクローバーZ」です。
というか、「ももクロ」命な姪っ子(高3)がまたまたキャンペーンに乗せられて、大量に買い込んできたのです。
もう、ホント、こういう「ももクロ」絡みの “何かが当たる” みたいなヤツ、大好きです。
商品は「ロッテ」の「ポップンバブル」というフーセンガム。
ボックスとボトルがありそれぞれに「ももクロ」関連の当たりが用意されているのですが、これが、どちらもかなりお気に入りのようです。
ボックスは “あまえんぼ人形” という「ももクロ」それぞれのキャラの小さいダッコちゃん人形のようなグッズ、ボトルはメンバーカラーそれぞれのヘッドフォン。
“あまえんぼ人形” は、欲しいキャラが選べるそうで、ロッテさんもわかってらっしゃる、というか、気合入っています。
姪っ子は “外れる気がしない” と、根拠のない自信で盛り上がっています。
しおりん人形の1個は間違いなく自分のものだと。
キャンペーン直前、元同級生の父親がやっているコンビニに行って、交渉し、なんと、取り置き、ケース買いして来ました。
北海道予算として、お年玉や小遣いを切り詰めて貯めていたものを、一部放出したのだそうです。
まあ、どうせ北海道行きにかかる費用はほとんど私持ちなんでしょうから、そう緊張感のある決断ではなかったでしょうけど。
放課後、あるコンビニに行ったらすでに完売だったそうで、我が群馬の田舎にも確実にモノノフは増えているようですが、キャンペーンは11月末までという長期に渡りますので、応募コードや当選券欲しさに、中身がそこらじゅうに捨てられているという、“仮面ライダー スナック” な状況にだけはならないことを祈ります。
でもあれは、即カードが付いていたので、内容は全く違いますね。
姪っ子に。
「お前さ、こういうのホントよくチェックしてんのな」
『んーん、今回忘れてたし』
「そーなの?」
『“リリコ” さんに言われて気付いたよ』
「“リリコ” ?って、誰それ」
『えー、ここ(ウチ)に時々来るリリコみたいな人いるじゃんか』
「ぐっ、、、ひょっとして、、、」
『自分のママのこと “アタイのママン” て言う人』
ギャーーーッ!
「お前アイツに会ったの?」
『うん、駅で捕まった』
「・・・」
『すーごいおっきい声で、“○○---ん” って』
ううううう、、、イヤ過ぎる。
この姪っ子の言っている “リリコ” というのは私の悪友独身女子の一人です。
生粋の日本人なのにラテンの血が入っているとしか思えない風貌、性格で、私にとってこの地球上で妹と並んで最も苦手な生き物なのです。
「おい!アイツを “リリコ” って呼んだんじゃないだろな」
『んーん、自分で “リリコでーす!” って現れたよ』
「???・・・」
どうした、アイツ、何かあったのか。
『でさ、マックに連れてかれてお茶した』
「ふーん」
『そしたら “リリコ” さん最近ももクロ好きでそんでガムのこと言ってて』
「そういえばアイツ最近来ないな」
『来るわけないじゃん、結婚するんだって』
!
!!
!!!
!!!!!!!!!!
えええええーーーーーーーーーー!!!!!
新郎様、本気?
アイツが来なくなるのは嬉しいけど、どうにも納得出来ない。
まあ、アイツは見た目は一応女子だから、勘違いして惚れちゃう野郎も巨大彗星が地球に衝突するほどの確率でいるかもしれません。
でも、今後会った時、どうせ勝ち誇った顔で何かと突っ込んで来るに決まってる。
はぁぁぁぁ~~~、私が結婚できる可能性は、彗星衝突より低いみたいです。
姪っ子俗称 “リリコ” だけには負けたくなかった。
○○○原 ○子。
苗字長いよ。
おめでとう、心から嬉しいよ。
いつもエキセントリックなお前だけど、ついにその毒牙に掛かった男が現れたんだね。
お幸せに。
二度とウチには来るな。
ね。