鉛の風船

ロックです ジャズです ぼんくらなおっさんです

容疑ネコ りょう

昨日、近所の男の子が近くを流れる川でカワセミが死んでいるのを発見しました。

って、姪っ子(高3)がすでにテキトーに書いてますけど続けます。

 

この川は幅が狭く、地元の人間にしてみれば何てことない小川なのですが、1年を通して何羽かのカワセミを容易に見ることができる、なかなか魅力的な川です。

また、市でも “清流” をアピール・ポイントの一つにしているだけあって、その象徴とも言えるカワセミに一応気は使っていて、やむなくせざるを得なかった護岸にもしっかりと彼ら用の巣穴があけられていたりします。

ウワサを聞き付け、写真を撮りに来られる方もここ数年増えている気がします。

彼らがよく三脚を立てている、恐らくは良いポイントなのだと思われる、ある橋のそばのお宅のじいさんが、外にあるトイレを1回100円だか200円だかでカメラマンたちに開放しようとしてばあさんにこてんぱんに怒られていたことがありましたが、そのばあさんもお茶だ冷えたきゅうりだと振舞いながらヒマをつぶそうと、貴重な一瞬を捉えるべく神経を集中させているカメラマンたちの邪魔をしており、どっちもどっちだったりします。

 

そんな川でカワセミが1羽、死んでいたのです。

 

見つけた男の子、彼はすでに硬直していた、死んでも尚美しいその鳥をすぐに家に持って帰り親に報告したそうです。

当事者の彼から連絡が来たので、すぐに行ってみると、早速じいさんが食いついており。
ちなみに、じいさんA。

 

“この羽、釣具屋に売れんじゃねえか?”

 

フライ・フィッシングのマテリアルですね。
するとすぐに別のじいさんも嗅ぎ付けてやって来て。
じいさんB。

 

“うにゃ、市に言っとかんと”

 

やがて3人目のじいさんも来て。
じいさんC。

 

“何で死んだんだ?”

 

と。
そして。

 

A:“そんなんどうでもいい、こりゃ売れるで”
B:“だから市に言わねえと”
C:“それよりなんで死んだんだ?”

 

の堂々巡り。

 

で、程なくして私の存在に気付いた3バカじじいは、私に向かってとんでもないことを言い放ったのです。

 

“そうか、これやったの、お前んとこのネコだな”

 

はぁ???!!!
ふざけんな、バカじじい、散々 “りょう(我が愛猫)” のお世話になっておきながら、アイツが川になんか行くか!!!

 

この辺りの会話を先の男の子が姪っ子に連絡してしまったから、後に少しだけ面倒なこととなります。

 

“りょう” は、というか、ネコの多くはそうだと思いますが、水に濡れるのがそれはそれは嫌いです。
ですので、川には行きません。
そもそも距離的に “りょう” の行動範囲ではないのです。

近所の池の魚を獲るのは大好きなようですが。。。

 

カワセミは、非常に美しいまま死んでいて、根拠はありませんが、まだ若鳥のようで、まるで剥製のようでした。
浅い流れに急降下する彼らの嘴は歳を経ればそれなりに傷だらけになると思うので、それがまだ塗りたての漆のように美しく鋭かったので、多分若い固体だと思います。

 

じいさんBとじいさんCの主張がどう考えても正しそうだったので、市の “鳥獣対策係” に連絡するとすぐに回収しに来ました。

 

数羽が同時に死んでいたわけではないので、事件性はないと思いますが、見るとキズ一つないようなので、念の為調べます、とのこと。

 

ほらほらほら、クソじじい、キズ一つないって!!!
何の根拠もなく猫を疑うな!

 

当たり前、“りょう” になんか襲われたらそれこそ、、、“りょう” のイメージがどんどん下落するのでやめておきます。

 

死亡原因は数日でわかるとのことで、一件の落着をみました。

 

ところが、その後姪っ子がやってきて、余計な行動で若干騒ぎを蒸し返したのです。

 

ちょっと疲れたので、それはまた次回に。

 

じいさんA。

“調べたカワセミ返してくれんだろうな?”

 

じじい、、、さっさと忘れろ!