鉛の風船

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ももいろクリスマス2011 さいたまスーパーアリーナ大会 続き

ももいろクリスマス2011 さいたまスーパーアリーナ大会」の続きです。

 

それにしても当日は朝から大変でした。
同行した姪っ子の安定した傍若無人っぷりに振り回されっぱなし。

 

夜公演なのに、早朝から叩き起こされ、
グッズの購入代金をふんだくられ、
物販の列に並ばされそうになり、
すったもんだの挙句、姪っ子だけ残し大宮に退避、
戻ってみればまだ並んでいて、“おっちゃん” も後ろに並べ、と言われ、
「何でだよ!」
『グッズと CD が別レジだったらヤバイじゃん!』
「別なの?」
『わかんない』
「大丈夫だろ」
『CD 買えなかったらどうすんだ!』
「勘弁してくれよ!」
『い・い・か・ら!』
「だってまだあんなに・・・」
『早くっ!!!』
と、ひと悶着し、近くにいた、おにいさん、おねえさん方に笑われ、
結局、場違いなオーラ全開で寒空の下延々と並ばされたのです。

CD は買えました。1枚。
何枚か買えるようでしたが、まだ列に人がいたので、1枚にしておきました。

 

やっと一息ついて周りを見渡すと、驚いたのが女性ファンの多さ。
キレイな方、カワイイ方が多い。
しかも気合入りまくりの方もちらほら。
凍えるほどの寒さの中、これから一緒にステージに立つのか、と思ってしまうほどの方までいます。
皆さん思い々々のいでたちで今日のこの一大イベントを心底楽しんでいらっしゃるご様子。
ホント、ほのぼのとしていて見ているだけで行列の疲れが癒されていくようでした。。。ほっこり。。。

 

でも、、、風邪ひくぞー!!!

 

そんな気合の入った一人の女性が姪っ子と一緒に写真に納まってくださいました。
本当にありがとう。みんなやさしいね。
顔だけ隠せばネットに上げてもいいとおっしゃられていたので、ここに貼り付けようと思ったのですが、、、

「この写真貼るよ」
『え?やめてー!』
「顔隠すんだからいいだろ」
『やだ!』
「こんな全身 “黄色” のヤツがおまえだなんて誰も気付かないよ!」
『ぜ・っ・た・い・や・だ!』
「なんで?あのおねえさんもアップしていいって言ってたろ!」
『やだってっ!』
「俺のブログなんて誰も見てないよ!」
『・・・ママが見るかも!』
「えっ!あいつおまえがこんなんなっちゃってるの知らないの?」
『たぶん。。。フル装備やってるとは.....』
「・・・・・」

というわけで、姪っ子の強硬な反対に遭い泣く々々断念。
おねえさん、、、完璧だったのに。。。

 

そして迎えた開場時間。
しかし、一向に客入れが始まらない。
そう、遅れたんですね。
1時間半くらい。
開演は1時間遅れくらいだったかな。

よくあることですね。
数々の来日公演で完全に慣らされてます。
慣れきってます。
逆にまともに始まった記憶のほうが少ない。
寒かったけど。。。

 

開場、開演が押すこと自体には何も感じないのですが、これが来日アーティストの場合だと、別の理由で不安になることはありますね。
ヤバイ人、けっこういますから。
「ミック」「キース」久々に何かやらかしたんじゃないか、「アクセル」バックレたんじゃないか、とか。
そもそも本当に入国してんのか?とか。

でも「ももいろクローバーZ」は、

何かやらかしたりなんかしない!
バックレたりなんかしない!
間違いなく日本にいる!

そうでしょ、それだけでもう “だいじょぉ~ぶぅ~” でしょ。

 

基本、大きな箱のライブは、はなから遅れるものと思っています。
これだけ大規模なホールでやるのですから1時間やそこらの遅れなんて最初から想定内です。
前日も公演があったようなので、その撤収とのからみもあったでしょうし。
実際ライブを見た後では、よくもまあ、あれだけの規模の設営をして1時間遅れくらいで間に合ったな、と言うのが正直なところです。

現場リハの時間だってほとんど取れなかったでしょう。
それでも、あのとんでもないパフォーマンスをやりきった「ももいろクローバーZ」と共演者の面々、それをサポートしたスタッフの方々。
やっぱりプロですね。

彼女たちと共演者、そしてスタッフの方々に、ただただ、拍手、賞賛、感謝、お礼、あるのみ。
チケ代安すぎです。

 

ただ、小さなお子さんを連れて来られていた方や飛行機、新幹線を利用して来られていた方は実際、大変だったでしょうね。

恐らく、途中で帰られた方もいらしたのではないでしょうか?
何せあの時間ですから。

私も飛行機や新幹線を使うほどではないにしろ、一応ど田舎からの遠征組で、高校生とはいえ子供連れ。
案の定、帰れたのは途中までで、その先は終電に間に合わず、予め手配しておいた宿に泊まりました。

 

“このライブを逃したらもう一生「ももいろクローバーZ」のライブには行けない”、といったような事情があるならまだしも、そうでないなら大規模な会場での夜公演は帰れなかった場合の手も打っておいたほうがいいですし、それができないなら無理はしないほうがいいと思います。

来日アーティストならもう二度と来ない可能性もありますが、「ももいろクローバーZ」は日本にいるのですから。
そして、彼女たちの大いなる夢が実現するまでは、まだ何度もライブはあるのでしょうから!

とは言っても彼女たちは日々成長を続けているのですから、一つのライブが唯一無二だとも言えるので、難しいところではありますが。。。

 

そんなわけでしばし待たされた後、入場。
まず驚いたのは、天空席が封鎖されていたこと。
後から聞いた話では入場者は約1万人だったそうですね。
もったいないですね。
だって天井上げればあと6千人くらい入れたはずですよ。

でもこの考えは、ステージが進むにつれて杞憂であると思い知らされました。
恐らくはできる限り来場者全員に楽しんでいただきたい、というコンセプトがあったのでしょう。
実際、それほど良い席ではなかったけど、よく見えたし、楽しめましたよ。

結局、ガッツリ約3時間半、密度の濃い圧倒的なライブでした。
何度も言いますが、本当に凄かった。

 

ももいろクローバーZ」の皆さん成長しましたね。
前回お邪魔した「よみうりランドEAST」の時より、ダンスの上達はもちろんのこと、格段に声が出るようになっていました。
しかも、サビ・パートなどのユニゾンもほぼ生歌のみ。
たった4ヶ月でここまで成長するものなのか。
特に、ダンスが激しい優しい歌声の子と、姪っ子が大ファンの「玉井詩織」さんの成長が著しい。
10代恐るべし。

 

あれだけ激しく踊るのですから当然息は切れるし、声はかすれるし、音程も外れる。
曲の要所を歌うことの多い、恐らくリーダー的な役割を担っているであろう子の外しっぷりなんてホント豪快です。
それでもお構いなし。
そうですよ、これこそが “ラ・イ・ブ” ですよ。
“熱” ですよ、“力” ですよ、“生” そのものですよ、体裁なんて考えてない、その瞬間がすべて。
汗だくになりながら声を絞り出し、それでも笑顔を絶やさない、今やるべきことを過剰なまでにやり切る、このジャンルを超えたパフォーマンスを見て刺さらない人なんているんでしょうか?

 

今の閉塞状況にある日本の隅々にまで届けてやりたい!
この子らが昨年の紅白に出ていたら、確実に何かが変わっていた気がするね。
絶対!!!

 

遥々海外から来ていながらナメきったライブしかできないような来日アーティストにツメの垢でも煎じて飲ませてやりたいくらい(そのツメの垢欲しい、とかゆうなよーーー)。
「いいかーーーっ、お前らーーーっ、過去の栄光にすがって日本にやってくる来日アーティストどもーーーっ、日本はお前らの老後の資金集めの場じゃないんだよ、老い楽の場じゃないんだよ!!!」

 

ただ、ファンの方には申し訳ないのですが、あまりに急いでないか、極端に言えば “生き急いでないか” という不安がどうしても付きまとってしまうのも事実。
まあ、ライブ・パフォーマンスのあまりのテンションの高さ故ではあるのですが。

彼女たちの瞬間々々には、次への含みがまったく感じられないんですよね。
その瞬間にすべてを出し切っているようにしか見えない。
もちろんそんなことはないのでしょうが、なんと言うか、何でそこまで、といった感情で痛いほどに胸がえぐられてしまうのです。

そこそこのラインである程度のところでまとめておいても、それなりにファンの方は付いてきてくれると思うんですよ。
だって、中高生なんですから。
アイドルなんでしょうから、ある程度の線引きは付き物だと思うのですよ。
でも、彼女たちのパフォーマンスに、“そこそこ” とか “ある程度” なんて言葉は微塵もない。

 

アイドルであり続けるために死守しなければならない最終防衛ラインのようなものがまったく感じられないのです。

圧倒的なテンションで時代を駆け抜け、アッという間に消えていった数々のアーティストたちがどうしてもオーバーラップしてしまうのです。

 

まあ、次のデカ箱は「横浜アリーナ 2Days」ですし、こちらの危惧なんて軽ーく飛び越えちゃってくれるんでしょうけど。

 

え?
えええ?
ちょっ!まてよ!
横浜アリーナ?
えええええっ!横浜アリーナ!!!
しかも 2Days!

ファンの皆さんすみません、この公演は私自らチケット争奪戦に参加させていただきます。
姪っ子の同行なんて悠長なこと期待してはいられません。
同日にヤバイのが来日したらあきらめますが、今のところそれはないようなので。。。
よろしくお願いいたします。

んっ!「ルカサー」と被ってる?、、、セーーーフ!
んんっ!「イエス」と被ってる?、、、ぎりぎりセーーーフ!!
んんんっ!「ドリーム・シアター」と被ってる?、、、余裕でセーーーフ!!!

しかし、4月ヤバイな。チケット全部取れちゃったら仕事んなんねぇ。。。

 

帰りの電車の中、

「スゴかったな」
『うん・・・』(遠い目)
「どした?」
『前なんかお店で歌ってたんだよ』
「店?あー何年か前追っかけてたやつ?電機屋だっけ?」
『追っかけっつーほど行ってない、お金ないし』
「ウレてよかったな」
『うん・・・』
「何だよ、なんか不満?」
『・・・』
「そう言えば玉井さんってお前と同い年なんだろ」
『・・・』
「全然違うな」
『・・・』
「なっ」
『・・・スーーー、スーーー、ズッ』
「ふ~ん・・・」

 

充実した一日でした、みんなありがとう。

 

、、、あっ!、、、「マーティ」忘れてた!
ホント、カッコよかったよ。
せり上がってきたときは、我が目を疑ったよ。
ファンのみんながコール入れてるのに、かまわずギャンギャン弾いちゃってて、思わずキュンときたよ。
相変わらず音が綺麗で、チョーキング(ベンディング)気持ちいいね。
「いいじゃん!」「アゲアゲじゃん!」・・・ まあてぃぃぃぃぃ .....

 

でも「マーティ」、日本どっぷりの活躍もいいけど、あんたがプロデュース(アレンジ?)している「アニメタルUSA」の面子にあんた自身が加わって「インペリテリ」とのツインリードでオリジナルやってくれ。
頼むから。。。
「ルディ」なんてもう還暦過ぎちゃってるんだから早めに頼むよ。

 

[追記]

今更思い至ったのだが。。。

昨年、仕事の都合で泣く々々諦めた「LOUD PARK 11」。
「アニメタルUSA」のステージに「ももいろクローバーZ」をぶっこんだの、
“マーティ” あんただろ。

オファーしたのあんただろ。

取材ではメンバーがオファーしたとか言ってたけど、絶対あんただね。
普通に考えれば「マイク」か「ルディ」なんだろうけど、「ももクリ2011」を見てしまった今、どう考えてもあんたがオファーしたとしか思えない。

お前も好きだな~~~。
いいぞ!もっとやれ!!!