ももいろクローバーZ 横アリ予習 第三楽章
、、、ん!!!
「ももいろクローバーZ 横アリ予習 第二楽章」の続きです。
2ヶ月ほど前に、「ももいろクローバーZ」の「横浜アリーナ」公演の予習として彼女たちのCDを一通り聴き直してみようと思い立ったわけですが、今日、ようやくすべて聴き終わりました。
チケットは先行で当選。
公演日まであと約1週間。
ぎりぎりでした。
ファーストアルバムの「バトル アンド ロマンス」が「CDショップ大賞」の「大賞」を受賞したことから、それを一時期ヘビーローテーションし、他のCDを聴きつつも、そのままシングルになだれ込んだことが幸いしたようです。
って!仕事じゃないんだから!!!
ということで、聴きました。しっかりと。
まずは曲以前に “音” に関してほぼ一貫した印象が残ります。
変な表現ですけど、とにかく “音が狭い”。
百戦錬磨のコンポで爆音で鳴らしてもまるで広がらないし、奥行きもほとんど感じられない。
目の前の非常に狭い範囲の平面ですべての音が鳴っている感じ。
ダイナミックレンジをワザと狭くとったような音(もちろん実際にそうしているわけではありません)と相まって、空間を感じることができず、どうしても小ぢんまりとした印象を受けてしまう。
これがここ数年顕著だと言われている、“携帯音楽プレーヤー” で聴かれることを前提としたサウンド・プロダクションなんですかね。
そのような音を否定するわけではありませんが、やっぱりちょっと寂しいです。
これは想像ですが、恐らく多くの曲で作編曲家がそのままミキシングまで手がけているのではないでしょうか。
打ち込みであれば作編曲からミキシング、果てはマスタリングまでDAW環境下ですべて完結してしまいますからね。
でも、できればミキシングはミキシング・エンジニアにお願いして欲しいところです。
よくミュージシャンが、みずからの思い描く音を求めてミキシングまで手がけることがありますが、成功例はあまり聞いたことがありません。
曲を作る才能とそれを一つの音楽(楽曲)としてまとめ上げる才能(技術)はまったく別物です。
ようするにまったく別の商売。ミキシングなんて特殊な作業は専門の職人(技術者)に任せたほうがいいに決まってる。
「クリス・ロード・アルジ」や「ニール・ドーフスマン」、果ては「マイク・ストーン」などといったエンジニアの名前を聞くとニヤニヤしてしまうおっさんはそう思うのです。
ちなみに先の二人は日本のアーティストの作品も数多く手掛けています。
まあ、短いスパンで次々と新作をリリースしていかなくてはならないのでしょうから、ミキシングにそんなに時間と予算をかけている余裕はないのだと思いますけど。
ただ、次々とアルバムをリリースするようなつまらないことはせず、一つ一つの作品を大切にしている感は十二分に伝わってきますので、次のアルバムあたりではサウンド面での進化もちょっとだけ期待しています。
「バトル アンド ロマンス」リリース時と今では周りの状況も激変しているでしょうから。
そういえば、姪っ子(高2)が「バトル アンド ロマンス」の “LP” を持っているらしいのですが、俄然音質が気になりだしました。
例の重いヤツらしいし。
でも絶対、針、落とさせてくれないだろうな~。
アイツの部屋に行ってそっと持ち出してきて聴いちゃうか。
いやいや、そんなことしたら間違いなく殺される。
うーーーん。。。
で、曲です、以下、“強く印象に残っている曲だけ” 簡単にピックアップします。
あくまで姪っ子の影響で「ももクロ」の上っ面を聴いているだけですので、それぞれの曲が彼女たちの歴史の中でどんな意味を持っているのかなどの背景はまったく知りません。
よって、曲に対する思い入れもほとんどありません。
そのあたりはお察しください。
シングル「ももいろパンチ」とそのカップリング曲は以前のエントリーで触れたので省きます。
- 労働讃歌
前述でミキシングがどうのこうのとごたくを並べましたが、実は「ももクロ」自身の曲にいいお手本があります。
そうです、すでに名曲と言っていいこの曲「労働讃歌」です。
以前のエントリーでも取り上げました。
この曲はデカイ音で聴けば聴くほどその魅力が増します。
本当に丁寧に作られていて、他の曲とは明らかに一線を画しています(他の曲が雑というわけではないです)。
まるで別物。
音量を上げるたび、そこにプレイヤーたちがいるかのような空間が広がり、心地いいったらない。
特にドラム。
バック・トラックの出来がいいので、ヴォーカルもよく映えます。
なんでこの曲だけこんなに気合入ってるんでしょうか。
クオリティが高すぎます。
ライブでのブチ上がりっぷりも凄い。SSAの序盤、いきなりこの曲がきたときに体中の血液が逆流しそうなほどの興奮を覚え、完全に頭のネジがふっ飛んだことはいい思い出です。昨年購入したCDで、こんなにも聴き込んだタイトルは他にありません。
大好きです。「ももクロ」を抜きにしても単純に楽曲として本当にカッコイイ。隣家のじいさんだって、畑に苗を植えながらサビを口ずさんでます。
そりゃ、4ヶ月以上も爆音で聴かされてりゃ覚えるわな。働こう 働こう ♪。。。
- 行くぜっ!怪盗少女
「ももクロ」のメジャー・デビュー・シングル。
4分弱の中に様々なアイディアをこれでもかと詰め込んだ、万華鏡のような1曲。
満載の遊び心と早い場面転換、そして美しいメロディが非常に印象的です。
とにかくテンションが凄い。異常。
ダンスも狂ってる。どうかしてる。
曲の楽しさとは裏腹に、メジャー・デビューを機に一皮むけてやる、絶対1発当ててやるといったギラギラした感情が抑えようもなく伝わってきて圧倒されます。姪っ子いわく、“この曲を初めて聴いたときの衝撃はいまだに忘れられない” とのこと。
もし前作までの “和” をコンセプトとした無難な曲だったら熱が冷めていたかもしれないそうで、今なお「ももクロ」を追いかけながら楽しい日々を過ごせているのはこの曲があったからこそ、だそうです。それにしてもこのシングル、ジャケット違いで7種類もリリースされたんです。
1枚でも多く売るためには、なりふり構ってられない感じ。
姪っ子の分として全バージョン2枚ずつ、私の分として通常盤と初回限定版(玉井さんのヤツ)1枚ずつ、計16枚も買わされた悪夢のような出来事も今となってはいい思い出です。"2番!" 、ギャハハハハ!最高です。
- Chai Maxx
「ミライボウル」との両A面シングル。
「ももクロ」お得意のひたすら前向きで好戦的な1曲。
とにかくハード。ギターがいい仕事してます。
間奏のインストが大好物。
どう考えても10代の少女が歌う曲ではないですね。「よみうりランドEAST」で、声を絞り出しながら踊りまくるファンの方々を初めて見て、その迫力に圧倒され、演者である「ももクロ」以上に感動を覚え、若干涙ぐみながら立ち尽くしていた電柱は “私” です。
“クルリン チラリン キラリン スルリン 1Round” 、噛まずに間違えず歌ってる時点で、驚異的。
姪っ子いわく、キス魔の “しおりん” が歌ってるんだから “口キス(笑)” になっているんだと。
は?そんなわけあるか! - 未来へススメ!
インディーズでのセカンド・シングル。前作に引き続き和風です。
「ももいろパンチ」の頃「ももクロ」にハマった姪っ子が、周囲にコイツほんとにマジなんだと思い知らせたのがこのシングルのリリースの頃でした。「ももいろパンチ」と「ラフスタイル」同様、イントロがカッコイイ。
手を振り上げたくなるようなメロディとシンプルで前向きな歌詞が印象的。
まるで、「東日本大震災」の被災者に向けたちょっと強すぎるエールのよう。
ちなみに私の家もかなり壊れたのですが、人的被害はありませんでした。こういう “がんばろう” 的な歌詞は時としてうっとおしくも聴こえてしまうものですが、それがイヤミなく耳に届くのは「ももクロ」メンバー全員がそれを高らかに歌い上げることができるほど苦労を経験し、まさしく “がんばって” きたからなのだと思います。
そういうのって、歌に出ちゃうんですよね。理屈じゃないんです。
うわべじゃないから、言葉が素直に届くのです。ちなみにリリースは震災の1年以上前。
んで、はぁ~~~、な・が・い。。。
このままじゃ横アリに間に合わない。
まあ、別にいいんだけど。
続きは、また明日、一杯飲みながら。
“キミはあきらめるか? 目をそらすか? シッポを巻いて逃げ出すか?”、へ???
あっ!昨年末のSSA公演のBD見なくちゃ。
一昨日、姪っ子がウチに来てタオル片手に見入ってました。
アイドル...だよね???