鉛の風船

ロックです ジャズです ぼんくらなおっさんです

爽爽

今日、いつのもように姪っ子が病室に顔を出しました。
私に頼まれた書類などと一緒に、なんだかデカイ「ももいろクローバーZ」のパネル?を持って。。。

 

「げっ!なんだそれ?そんなもん持って来んな!」
『下のコンビニでもらったの』
「???」

 

聞けば、「ももクロ」がCMキャラクターを務めるロッテのアイスの販促用パネル?だそうで、病院の1階にコンビニ、というか、コンビニの体をした大きな売店があるのですが、そこでもらってきたとのこと。
コンビニやスーパーなどにディスプレイされているポスターとかパネルとかあのたぐいですね。

そういうの貰えるのか?

 

ふぅ~~~、頭痛い。

 

街中にあるコンビニなどでは貰えないかもしれないし、たとえ貰えたとしても競争率が激しそう。
たまたま院内の売店で目にし、ここならライバルは少ないはず、と判断して店員さんに頼んだそうです。

そして店長さんが出て来て、こういうことは初めてだし、販促グッズをその掲示期間終了後どうしているのかもわからない。
でも、一応責任者に聞いてみてあげる、ということになったらしい。
なんとやさしい。

その後、私のところに顔を出すたびに売店に寄り、どうなったか確認していたようです。

 

店長さん、ごめんなさい。
ホント、迷惑なヤツ。

 

そして、その執念が実って、今日、晴れて貰うことができた。
その売店は、市内に本社を置くある会社が出店していて、その本社の倉庫に使わない同じパネルがあったので、許可を得て持ってきてくれたのだそうです。

 

その一連のやり取り、完全に営業妨害だぞ。
とんでもないヤツだ。
店長さん、心よりお詫び申し上げます。
やさしすぎる。

 

そして、姪っ子、反省しろ。

『なんで?』
「だって迷惑かけてるだろ」
『どうせ捨てちゃうに決まってるし』
「そういうの回収する企業だってあるんだぞ」
『ダメならダメって言うし』
「忙しいのに毎日そんなこと聞きにこられたら迷惑だろ」
『えーお客だし、いつも “爽” 買ってたし』
「来るたびアイス食ってたの、それか!」
『お店の人、スゴイいい人だったよ』
「ちゃんとお礼言ったの?」
『うん、かなこの労働ガシャとあーりんの生写真あげた』
「ガシャって?」
ガシャポンだよ、キーホルダーみたいなヤツ』
「そんなの貰ってうれしいか?だいいち受け取らないだろ」
『んーん、すっごいよろこんで貰ってくれたよ』
「・・・」

 

しかし、、、近所のなじみの店とかならまだしも、初めて入る店でよくそういうことができるな、、、感心します。
私にはとてもムリです。

 

っで、そのデカイの、まさか自転車でもって帰る気じゃないよな。

『へーきだよ』
「ダメだって、チョット風吹いたらあおられるよ」
『風なんか吹いてない』
「片手運転でそんなの持ってチャリ乗ってるヤツがいたら周りが怖いよ」
『へーきだってば』
「ダメ、絶対ダメ、ここに置いてって、ママに仕事帰りに取りに来させろ」
『ムリ!!!』
「なんで?」
『怒られる』
「いつも怒られてんだからいいだろ」
『ムリだって、絶対捨てちゃうもん』
「じゃあ、パパは?」
『いい!歩いて持って帰る!』
「えーっ、この暑い中、あんなとこまで?」
『・・・』
「やめとけ!」
『チャリ、また取りに来るから』

そう言って、カバン、私が預けた封書、そして、パネルを抱えて帰ってしまいました。

 

あんなでっかい「ももクロ」のパネルを持って高校生が歩いていたら目立ち過ぎる、かなり怪しい。
どっかの店から盗んできたんじゃないか、とか。
でもそんなことまったく気にしていない。

 

今日は、これまでの手伝いに対する報酬を払うことになっていたのに。
お金、用意しておいたのに。
予約してそのままにしておいたDVDボックス引き取りにいくんじゃなかったのか。

 

本当に、一つのことに集中すると周りが見えなくなる、というか、目前の肝心なことも忘れてしまう、、、将来が不安です。

 

私の娘じゃないけど。。。

 

人の心配している場合じゃないけど。。。