バカ二人 in サマソニ'12 Vol.4
「バカ二人 in サマソニ'12 Vol.3」の続きです。
レインボウ・ステージ、「ももいろクローバーZ」の一つ前、「Fear, and Loathing in Las Vegas」終了。
音を聴いていただけですが、速い場面展開と耳馴染みのいいメロでビシビシとツボを突いてくる面白いバンドでした。
煽って煽って煽りまくる、踊れ踊れ、頭もげるまで振りまくれー!な感じ。
“スクリーモ(音楽のジャンル分けはもう細かすぎてついていけない)” とか呼ばれるジャンルだと思いますが、その手の曲に怯みがちなおっさん後期の私でもフツーに楽しめました。
ひたすらハイテンションながら、ギターやキーボードは意外なほどオーソドックスだし、余計なものを削ぎ落とした演奏は実に心地よかった。
演奏力も申し分ない。というか相当高い。
トリッキーなヴォーカルにビビッて敬遠していてはもったいないバンドでした。
ただ、突如キーボードが炸裂するダンス・ミュージック(クラブ・サウンド?)っぽいパートはメロがあまりにベタなので、バブル期を経験したおっさんにはどうしてもワンレン、ボディコン、扇子振り振りなお姉さん方が思い浮かんでしまって、、、ファンの方、ごめんなさい。
近くにいた方に聞いたらメンバーは20歳そこそことのこと。
凄いな~。
絶対的な自信を持って、テングになってあちこちのバンドを掛け持ちしていた学生時代の私、こんなにレベルの高い演奏はできていなかった気がする。
あっ!だから彼らはサマソニのステージに立ち、私はそれを観ているのか!
そして、ふと気付けばレインボウはもう超満員。
直前まで対角にあるマリンで「ジャミロクワイ」だったのに、「リアーナ」「ガービッジ」「ティアーズ・フォー・フィアーズ」と被ってるのに、直後は「ニューオーダー」なのに。
姪っ子(高2)と同世代の小娘たちが、世界に名だたるロックフェスでビッグネームを向こうに回して、メインクラスではないにしろこの広いエリアをすし詰めにしてしまうとは。
次はマウンテンじゃなきゃムリだ。
3年間ずっと彼女たちを応援してきた姪っ子は半泣きしてるかも、、、。
ん?って、アイツ何処行った?
再三電話するも全くつながらない。
前方に広がる人人人の中にいるのは間違いないが、、、。
放っといて後方に陣取ることにしました。
ステージは遥か彼方ですが、こういうとき身長 181,6cm は役に立つ。
かろうじて演者の動きくらいは把握できる。
姪っ子よ、背が縮んでるなんて言わせねーーー!
「ラスベガス」が置いていった熱気がまだ尾を引き、“Zepp Tokyo” あたりの単独公演並みの状況を呈し、すでに破裂、爆発寸前の会場。
なのに、ステージには、なんとなくススーッと「ももクロ」が現れ、そそそっと1曲演ったかと思うとそのままはけ、
「リハーサルは以上です」
と。
ポカーーーンとする観客。
ギャハハハハ!
さすが「ももクロ」です。
ブレないブレない。
やっぱ面白い。
後から聞いた話では、“ひょっとこ” のお面を被っていたそうです。
だからリハをしたのは「ももクロ」ではないと?
観客を一度リセットし、自らの緊張も解く、「ももクロ」らしい演出でした。
若干クールダウンしたのも束の間、改めてお約束の「Overture」でヒートアップさせ、飛び出してきた5人。
もうね、この子達はいったい何者なんだ、会場ごと巨大ヘリで吊り上げ、マリンのど真ん中に降臨する演出でもあるんじゃないかと錯覚しましたよ。
自分で “ももクロももクロ” 言っていてなんなんですが、何でこんなにも多くの大人たちが熱狂するんだ。
物凄いエネルギーの放射。
数々の修羅場をくぐり抜けて来た彼女たちにとって、サマソニですらすでに余裕でホーム。
アウェイをハラハラしながら応援してきたファンの方々はちょっと寂しいかもしれませんが、貫禄さえ感じさせる堂々たるステージは、涙もろい私にタオルをマウンテンに置き忘れてきたことを心底後悔させるに十分なものでした。
私的キラーチューン「労働讃歌」で、すでにテンションMAX、足腰限界、でも「ももクロ」はさらに容赦なく加速していく。
「DNA狂詩曲」「Z女戦争」、「Z女」はライブで観るの初なので感動しました。
カッコよかったーーー!
その後も疾走系を2曲、終わった後はフラフラと外に出てしゃがみ込むのが精一杯でした。
「ももクロ」すでに超メジャーじゃん。
凄い存在感でした。
名前に胡坐をかいたどこぞの大御所なんか軽く吹き飛んでしまうほどの圧倒的な熱量でレインボウの温度を限界ギリギリまで押し上げていました。
マジ、酸欠しそうだった。
しゃがんで呆けている私の横を通り過ぎた女性3人組、
「ももクロやばいよね」
『やばい』
「テレビと全然違う」
『それ!』
「武道館行く?」
『行くしか』
新たなファンが増えたようです。
「ももクロ」は雑誌などのグラビアやテレビの映像などを見ていても、どうしても姪っ子と同年代だという思いが先行し、子供にしか見えないのですが、ライブとなるとまるで別人です。
当人たちにそのつもりはないのでしょうが、とにかく倍以上にも大きく見えるのです。
ライブユニットの面目躍如ですね。
ってか、何度も何度も姪っ子に電話しているのにまるでつながらない。
どうした。
お前、、、何処にいる。。。
長すぎるので、次回で終わりにします、、、。