鉛の風船

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ヒッチコック

ご存知のように、「アンソニー・ホプキンス」主演の「ヒッチコック」がようやく11月23日に全米公開されます。
アカデミー賞のスタートラインに間に合いましたね。

これで、「ダニエル・デイ=ルイス」も「ホアキン・フェニックス」もうかうかしてられません。

それにしてもこのポスター。

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とんでもなく似てる。
凄い!

よく聞く、役者はその人物になりきる、なんてレベルじゃない、憑依してるとしか思えない。

 

さすが「アンソニー」!

 

「アンソニー」といえば言わずもがなの「ハンニバル・レクター」ですが、意外と実在の人物を演じてますね。
「C・S・ルイス」とか「ピカソ」とか、「ヒッチコック」の次は「ヘミングウェイ」を演じることも決まっています。

 

ヘミングウェイ」はもっとマッチョなイメージなのですが、きっとまた唖然とさせてくれちゃうんでしょう。

しかし、製作、脚本、監督が「アンディ・ガルシア」というのが、私的にはちょっと “う~~~ん” な感じ。

別に嫌いではありません。
アンタッチャブル」の血気盛んな若者はとてもよかったし、「ゴッドファーザー」でもいい味出してた。
でも久しぶりに彼を見た「オーシャンズ11」では、ラスベガスの大物なのに妙に余裕のないコンプレックス丸出しの男を演じていて、ちょっとガッカリでした。

そう思わせた彼の演技が上手いのでしょうけど、、、。

 

ヘミングウェイ」の豪快かつ繊細、常に死の匂いの漂うイメージが、どーしても彼と結びつきません。
別に主演じゃないのですから、「ヘミングウェイ」はきっと「アンソニー」が完璧に演じてくれちゃうんでしょうから、何も問題はないはずなのですが、なんとなく、どうしても、、、。

 

そう、私は「ヘミングウェイ」が大好きなのです。

 

「二つの心臓の大きな川」「殺し屋」「武器よさらば」「老人と海」「海流のなかの島々」これらはもうそれこそ何十回、いや「海流のなかの島々」にいたっては百回以上は軽く読んでいるはず。

私の軽い脳では、いまだにすべての内容を理解するには至っていませんが、とにかく時々体が頭が無性に欲し、読み始めるとしばらくは止まらなくなってしまう、彼の作品から感じられる、澄み切った絶望と刹那な再生が大好きなのです。

海流のなかの島々」は、「開高健」の「生物としての静物」と共に何処へ行くにも大抵携えて行きます。

 

そんな大好きな「ヘミングウェイ」なので、「アンディ」といま一つ結び付かないだけです。
まあ、「アンソニー」に期待して、首を長くして待たせていただきますけど。

 

ヒッチコック」の日本公開、楽しみです。

 

仕事が長引いて、時間が中途半端になってしまったので、今日はこのまま寝ずに、朝5時頃、長崎に向けて出発します。

 

よっしゃ、長崎ーーー!!!
待ってろ、「ももクロ」---!!!