鉛の風船

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女祭り オペレーション・タマネギ 発動

昨日、姪っ子(高2)が、日本武道館で開催された「ももいろクローバーZ」のライブ “女祭り” に行ってきました。
一人で、怖ーい母親(我妹)に内緒で。

 

放課後、群馬からはるばる武道館まで行き、ライブを観てその日の内に帰ってくる。
そしていつもと何ら変わらぬ放課後であったことを装う。

姪っ子は、母親からテスト期間が間近なことを理由に、こんな時期に学校は休ませられない、行くな、と強く反対されていたので、もしバレたら間違いなくタダじゃ済まない。

しかしそれは、今まで首都圏でおこなわれる夜公演は基本的に朝から出かけてその日は宿泊、というのが通例になっていたので、それを前提としたもの。

つまり、学校を休まずライブに行き、その日のうちに帰ってくる、という放課後だけを利用した参戦まで禁止したものではない。
そう勝手に解釈し、非常に危険な作戦に打って出たわけです。
問題は、帰宅時間がどうしても余裕で深夜1時を回ってしまうこと。

 

作戦名は “オペレーション・タマネギ” 。
オペレーターは私。

 

まあ、ようするに、放課後、母親の目を盗んで武道館まで行って来る、それを、扱いやすい単純な伯父さんにサポートさせる、それだけのことです。

 

早朝6時半過ぎ。
姪っ子から電話が。

『ガッコウ行くよーーー!』
「何時だよ、、、テンション高いよ」
『今、ヘビ屋の信号』(ヘビ屋:子供らの通称、マムシとかスッポンとか漬けたものなどを売っているお店)
「まだ寝てたし、あのね連絡は学校終わって駅に着いたときでいいからね」
『じゃぁね!』

 

朝からノリノリらしい。
先が思いやられる。

 

私はいつも通り淡々と仕事をこなし、そのときを待ちました。

しかし、どうにも気になって仕方がない。
すでに彼女に渡してある様々な状況に対応した乗り換えパターンを再三に渡りついついチェックしてしまう。
段取りに不備はないか、何か見落としはないか、そうです、私は心配性な人間なのです。

 

アイツからちょこちょこ届くメール。

『お昼まだー?』
『セミ、教室に入ってきた』
『大騒ぎ』
『キャーキャー』
『セミって怖いか?』
『騒ぐ前にまだ生きてることに驚け』
『お昼カレー食べた』(ももクロの玉井さんが大好物という設定らしい)
『○○(担任)が放課後テストのことで連絡があるって言ってる』
『ヤバい』
『授業終わったのに来ない』
『来ないよー』
『○○ちゃんが塾あるって帰った』
『また帰った』
『よっしゃ、帰る』

どうでもいいやら、緊張感あるやら、すでに疲れてきました。

 

そしてついに、15時45分、姪っ子から、

『駅着いたよー!』

との連絡が。

作戦開始のシークレット・コード “駅着いた” です。
“よー” が余分だ、以後気をつけろ。

 

“オペレーション・タマネギ” 発動!!!

 

「16時2分(新幹線あさま570)に乗れる?」
『へーき、高崎は庭』
「じゃ、すぐ行け、東京駅で迷うなよ」
『よゆー、駅綺麗んなったんだよね』
「いーから早く!」
『アイアイサー!』

 

ふーーー!、これは大変です。
一緒に行ってしまったほうが精神的にはるかに楽。

でも、今日は仕事の都合でどうしても行けない。

まあ、以前から勝手に東京だ、千葉だ、神奈川だと「ももクロ」のイベントによく行っていたヤツなので、武道館くらい心配はしていないのですが、どうにも気になって仕方がない。

 

そして、17時半過ぎくらいに、

『着いたよー!』
「おお!どこに?」
『武道館だよ』

はぁ、、、とりあえずよかった。

『女子いっぱいいるよ、みんなコス凄い!』
「そりゃ女祭りだかんな」
『凄いよ、やっぱコスすりゃよかった』
「ん?お前どんなカッコしてんの?」
『フツー、サマソニとおんなじっぽい』
「なんで?」
『だって学校行くのにいろいろ持って出るとバレるし』
「ああ」
『じゃ!後で!モリフの人がいるから話してくる』
「モリフ?おい!9時半だかんな、終わんなくても9時半なったら、」
『わかってる、はいっ!あっ、ゼッーーー!、』
「なに?」
『あっ、切る、今、撮られちゃった、男の人もいっぱいいるよ』
「え?女祭りなのに?ねえ?おい、、、、、」
『・・・・・』

 

うーーー、うらやましい。
なんだか楽しそう。

アイツ、大丈夫なんでしょうか?

 

『入場ーーー!もうかけてこないでね!』

 

何を、電話を?
オレは一度もかけてねーーー!

 

作戦、前半終了。

 

どんでん返し “は絶対やめてよ” 門限秒読みスタート!
リン、リンリンリリン!