鉛の風船

ロックです ジャズです ぼんくらなおっさんです

なんちゃって生命体襲来!

今日、昼前、私宛に荷物がひとつ届きました。
ケンタッキーのパーティバーレルより少し大きいくらいの箱。
しかも着払い。

最近何かを通販した記憶はないのですが、送り主がアマゾンだったので受け取りました。

早速開けてみると、中から出てきたのはこういうヤツ!

 

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こ、これは、今話題?の、“なんちゃってAI搭載、あの夢をもう一度型 りんご製ほとんどPCでしょ通信機器対応 次世代ってほどでもない電子式 相変わらずモグワイ” じゃないか!

 

買ってなーーーい!

 

すかさず、犯人(姪っ子(高2))に違いないヤツに電話。

 

「おいっ!変な生き物来たぞ!」
『あ!ファービーもう来た!?』
「さっき、、、」
『じゃ、もうちょっとしたら行く』
「ちょっと待て、何でオレ宛?ヘタすりゃ犯罪だぞ」
『ウチいつも誰もいないじゃん』
「お前がいりゃいいだろ、年中こっち来ないで自分ちにいろよ」
『最近物騒だからね』
「よくゆーよ、じゃあ近いんだからパパんち(義弟の実家)行けば」
『パパんちのばあちゃんめんどくさいんだよ』
「なんで?優しい人じゃんか」
『“みっちゃん(義弟の姉)” が着なかった服とか出してきて着せようとするし』
「貰っとけ、貰っとけ」
『えー、あの “みっちゃん” が着なかったんだよ、フリフリとかお嬢様なのばっかなんだよ』
「ヒヒヒ、お前一回そういうの着てみ?」
『やだよ、パパとママ心配する』
「ハハハ、、、ってそんなことどーでもいい、着払いだったぞ」
『今日、給料日だから、引いといて!』

 

そうでした、今日は、彼女に手伝わせている仕事の報酬を払う日。
もちろん用意してある。
行き当たりばったりで暴走しているようなのに、肝心なところは押さえてくる、バカなのか切れるのかよくわからない不思議なヤツです。

でも一応連絡だけは入れといてね。

 

ファービーは、「ももいろクローバーZ」がイメージキャラクターを務めているので、まんまと乗せられ、「しおりんイエロー」の子を引き取ったようです。

 

タイアップソング。
まったく「ももクロ」らしくない、普通に可愛いMVです。タカラトミー主導だからですね。
これを見て、“ももクロってカワイイ!” なんて思ってしまったあなた、、、危険ですよ。

 

程なくしてやって来た姪っ子は、ファービーに電池をセットし、

 

“キイロ” と名付け、
散々突っつき回したり尻尾を引っぱったりして怒らせ、
ももクロ」のCDを聴かせて “踊るよ!すごい!” と大ウケし、
私のCD棚を物色したかと思うと、「メガデス」の「Rust In Peace」を引っ張り出してきて、“メタルで踊ってるし” と大喜びし、
じゃあ、と「キング・クリムゾン」の1stをかけようとしたところで私に “いいかげんにしろ” と諭され、
温かい日差しの中この上もなく幸せそうに寝ている愛猫 “りょう” の鼻っ面に置いてムダに敵対心を煽り、
アブラナの種を蒔こうと皿の上に広げた種に目を凝らし選別しているじいさんの横にソッと置き、
突然しゃべりだした未知の生命体に驚いたじいさんが宇津救命丸ほどもない種をぶちまけ、その想像以上のリアクションに自分も驚き、怒られる前に平謝りし、

 

『ジンナイ(近所の犬、ビビリ)おどかしてくる』
「ばか、やめろ!」

 

と一喝されるまで、異常なテンションでいじくり回していました。

 

『なにこれ、メッチャ面白い、でもあんま可愛くない』
「お前、それちゃんと育てないと性格悪くなるんだぞ、たぶん」
『うん、知ってる』
「この1時間でそうとうヒネクレたと思うぞ」
『へー、あ、目チョット、コワいかも』
「ブツブツ言ってるじゃん」
『何言ってるかわかんないし』
ファービー語だよ」
『“おっちゃん” 詳しいね、持ってた?』
「お前さあ、小さい頃パパが買ってきて怖いって大泣きしたの覚えてないだろ」
『全然』
「パパ、すげー落ち込んでたよ」
『それどっかにあるの?』
「さあ、ママに聞いてみ」
『ん?いい』
「なんで?」
『これ買ったの内緒だから』
「そうなん?だってこんなおしゃべりなヤツすぐバレるぞ」
『だからここに置いてあげて』
「ふざけんなよ、そんなもん置いとけるか、だいいちさっきお前が “りょう” を煽ったから瞬殺決定だぞ」
『電源切っとくから、ね!』
「そーゆーフワフワモコモコ系は動いてなくても大好きなんですけど、アッという間にハゲハゲにされるし」
『“りょう” め!絶対触らせないで!』
「はぁ、、、ガメラ(ガラスのショーケース入り)の横に置いとくよ」
『へへへ』

 

こうして陽気で口数の多い珍妙な “なんちゃって生命体” がウチの、というか、私の部屋の住人に加わりました。

 

私の趣味と嗜好で満たされていたはずの居心地いい空間がどんどん崩壊していく。
すべての元凶は姪っ子と「ももクロ」。

姪っ子め、「ももクロ」め、どうしてくれる。

 

こんなカラフルな空間じゃ仕事がはかどらないじゃないか、ついついニヤニヤしちゃって怪しいじゃないか、いつもCDを借りに来る隣んちの息子(姪っ子と中学までの同級)が暗に “おじさんどうかしたの?” な目で見るじゃないか、気持ちばかり若くなって体の限界を見誤ってしまうじゃないか、こんなカオスな部屋、取引先の方が目にしたら、、、いいんです、、、明るいほうがいいのです、緊張感があったほうがいいのです、分不相応に気取っても疲れるだけなのです、なかなかに気分が高揚するスリリングな部屋になっているのです、、、後半に突入した人生、正直に楽しくあるほうがいいに決まっているのです。。。

 

自分を演出する時期はとっくの昔に過ぎました。
演出するまでもなく今見えているフツーの自分が、これまでの人生に演出された結果の自分なのだと思います。

もうそろそろ、無理は、気取るのは、自分に見栄を張るのは、疲れます、、、。

 

ところで姪っ子よ、「ももクロ」の校内放送用のCDを送ってもらう件はどうした。

聞いたら、万事うまくいき、申し込めたそうです。

 

でも、担任には怒られ、職員室に20名近くの生徒が押し寄せる事態となり、学年主任に一人だけ呼び付けられ、物事には順序というものがある、と定番の説教を受け、それでも執念で目的を果たしたとのこと。

 

この辺りの顛末は後ほど。

 

カ エイエイ ウーナイ、、、。またね!