鉛の風船

ロックです ジャズです ぼんくらなおっさんです

検査入院 なう Day2

検査入院 なう Day1 続き」の続きです。

 

先生、そのモニタ、たった今私の体を飲み込んだ巨大なマシンが映し出しているであろう画像、それを見て指差しながら二人してあーだこーだ相談するのやめて。
そこ!急に前のめりにモニタ覗き込まない!
どこかに電話して説明しない!

そういうの怖いからヤメテ!

 

検査入院2日目。

 

相変わらず、聞かれ、測られ、診られ、また聞かれ、飲まされ、また診られ、採られ、受け、また、、、。

 

病衣に着替えさせられ、次はアッチ、次はコッチと院内を移動。
さしたる説明もないまま、ひたすら検査。
周りは病人だらけ(当たり前)。

一応元気な風を装っていても、そこは永年いじめ抜いてきた体、院内の雰囲気に呑まれて急に弱気になり、隠し通してきた病を白状してしまうかもしれない。

 

絶対弱音を吐くな、My Body!
50にも手が届こうかという体です、少しくらい何かあっても見逃して、ネッ!My Doctor!

 

念の為、とか、大事をとって、とか、そういう微妙な治療はいりませんから。
これでも私、仕事に、遊びに、遊びに、遊びに、結構忙しいんです。

 

そして、夕食もとっくに終わった頃、下校途中の姪っ子(高2)が顔を出し、またファミリーマート行ってレジ横に張り付きレシート貰いまくるのかと思いきや心なしかへこんでいて、

「ん?どした?」
『怒られた』
「だれに?」
『ファミマのおじさん』

聞くと、今日はすでにファミリーマートに行って来たそうで、彼女が店に入るや否やバイトのおばさんが店長らしきおじさんを呼んできて、

 

“店内でこういうことをされては困ります”

 

と、怒られ、というより注意されたそう。
それなら、と、入り口の外に陣取ると、

 

“店舗の敷地内ではやめてください”

 

と、ついに追い出された、とのことでした。

 

ぎゃはははは!だから言ったろ!ザマーミロ!!!

 

なにかとアバウトな田舎のコンビニでもさすがに営業妨害、マズかったようです。
学校に通報されるぞ、ホントに。
コンビニの入り口のところとはいえ、制服のまま外で片っ端から男になんか声かけてたら、絶対勘違いされる、警察呼ばれかねない。

 

しかし、ここでおとなしく引き下がらないのが、コイツ。

 

おじさんが店長らしいと当たりをつけるや、責任者か確認した上で、レジの後ろの壁に掲げてある大きなキャンペーン用のパネル、「ももいろクローバーZ」が大きく写っている、それをキャンペーンが終わったら貰えないか交渉したそうです。

最初は、すべて回収するのでダメだと言っていたそうですが、しつこく食い下がり、“考えておきます” という、彼女曰く “もらえそう” な回答を引き出すことに成功した、とのこと。

 

姪っ子よ、考えとく、とか、検討しとく、というのは “何もしない” ということと同義だぞ、お前を追い払うための体のいい断り文句なんだぞ。
もっと大人になれ!

 

そして、店長さん、非常に心配です。
ハッキリだめだと言い切らなかったのは、あなたの大きなミスです。
初対面なんですから、わかれと言うほうが無理ですが、コイツにわずかでも希望を持たせてしまったこと、きっと後悔します。
まず間違いなく面倒なことになります。
前科がいくつもあるだけに、嫌な予感がします、私は責任持てませんので、そこんとこヨロシク。

 

「で、ファミマのキャンペーンあきらめんの」
『あきらめないよ、“おっちゃん” もママもパパもじいちゃんもばあちゃんも、みんなの買いもんファミマでして応募する』
「そう、そうやって普通にやればいいの」
『もう何十枚もあるし、今日応募してみる、あとは友達にも頼んであるし』
「ああ、平和でいいや」
『今日ね、しまむら行ってショッパーもらって来たよ』
「ただの袋だろ、なんか買ったの?」
『しおりんが着てるパーカとニット買ってきた』
「そんな金あったのか?」
『ママが服買えってくれたお金、とっといたんだよ、しまむら安いし、これでも常連だよ』
「たしかに安い、オレも常連っぽい」

 

姪っ子といると気が休まるのやら、休まらないのやら、よくわかりません。

 

ショッパーとかフライヤーとか、うーんオヤジにはいまひとつ馴染めない。

ただの商品入れる袋をプレゼントと称するとはいい度胸してるぜ。
フライヤーってハリウッド映画なんかで見る、空から撒くチラシのことじゃないのか?

 

ついて来れないおっさんは黙ってろ?ハイ、ごめんなさい。