オペレーション ももクリ'12 カウントダウン 9Days - ご機嫌な夜
姪っ子(高2)がばあさんに作らせている「ももいろクローバーZ」天使コスが思いのほか手間取っているようで、今日もいつものように二人して、あーでもない、こーでもない、とゴチャゴチャやっていたのですが、途中で、とりあえず着てみようということになり着てみたところが、
『えーーー!なにこれ?』
あからさまに不満そうな姪っ子。
「ほら、かわいいかわいい」
満足そうな様子のばあさん。
『すそ、長いよ、仮縫いんとき言ったのになんでまた長くなっちゃうの』
見ると、裾がほとんどヒザ近くまであり、それが彼女としてはガマンならないようです。
「ちょうどいんじゃない」
『いくない!もっとこの辺だって!』
「そんな短いのお尻が丸出しになっちゃってしょうがないだろ」
『なんないよ、下にはくから見えてもいいの、こんな長いのかわいくない』
「まったく、寒いのに、袖はないわお尻は丸出しだわ、、、」
『丸出しじゃないし、いーから、ばあちゃん、お願い!はやく直して!』
「お前も飾りとか早くしな」
『うん、わかってるよ』
ギャハハハハ!いいぞいいぞ、そのまま間に合わなくなれ。
ホント、寒いんだから、そんなの着るのよせ。
『あれ?リボン、つれてる、糸飛び出してる』
「ん?どこへ、見せてみ、ありゃりゃ」
『ばあちゃん、これ何処置いといた?』
「服と一緒に人体にさげといたけど」
『・・・“りょう(愛猫)” だ!』
「ああ、ヒラヒラしてたんかもね」
『アイツ!・・・どーしよーーー』
ギヒヒヒ、、、半ベソ。
「へーきへーき、直せるから」
『ホント?ホントに直せる?』
「直せるから、だから “りょう” とケンカするな」
でかした、“りょう” 。
いいぞ、もっとやれ!
動くものなら何でも飛び付くアイツの性格を忘れて、そんなヒラヒラするものぶら下げて置くほうが悪い。
って、二人の様子を眺めながら、完全に蚊帳の外で、なんだか卑屈な私。
じいさんは、それを横目に収穫した庭の柚子が数年ぶりの豊作だったことにご満悦で、1個1個手にしながらニヤニヤニヤニヤ、三人にはまるで興味がない様子。
しかし、実は今夜の私は、密かにご機嫌なのです。
今日のピアノ教室で、ホッとした出来事と夢のような出来事が合わせて二つもあったので。
一つは、私以外のおっさん生徒についに遭遇できたこと。
いつものように、もうすでに顔馴染みな小学生低学年女子二人と時間待ちをし、“あつし(今だに誰だか不明)” が好きだと言う子とこれまたいつものように他愛のない会話をしていると、どう見ても私よりはるかに年上と思われる男性が一人、入室してきたのです。
おっ!本当にいたんだ、おっさん生徒。
ホッとしました。
聞けば、なんと66歳、某大手化学繊維メーカー一筋だったそうで、退職を機に、ずっとやりたかったピアノを始めたのだそうです。
間違いなくこの日本を支え、その発展の最前線にいた世代ですね。
同時に、まだまだ余裕のなかった日本の生活水準の中で、ひたすら仕事に身を捧げ、やりたいことをずっと我慢してきた世代でもあるでしょう。
かくしゃくとしていて、カッコイイ紳士でした。
ちょっと事情があり、ここ数週間休んでいたのだそうです。
そして、驚愕したのが、時間待ち仲間の内の一人の少女、いつも一言もしゃべらずケイタイゲームに夢中になっている子、彼女がその紳士に、つかと歩み寄るとおもむろにケイタイ画面を鼻先に突きつけ、笑ったのです。
すると紳士、しばしディスプレイを凝視し、“あーーーーー!やられた!負けた” と。
彼女、私には見せたことのない満面の笑み。
え?何?どゆこと?
思わず、
「失礼ですが、お身内ですか?」
『いいえ、友達です、ね!』
そして、女の子、“うん!” 、、、初めて声聞いたかも。
紳士、ケイタイを取り出すとそれを振りながら “今度は” と言いながら、挑戦的な笑顔で答えてました。
凄い、、、どうやら、何かのゲーム友達らしいです。
ふと気付くと、いつも私に話しかけてくるほうの子が、そのクリクリとした目を私に向け、“この二人面白いでしょ” な信号を発している。
そうですね、先輩!
この子は、母親にそうするよう言われているのか、話し相手の目をじっと見つめながら話すので、子供とはいえいつもドギマギしてしまう。
ん???
やばーーーい!なんだこれ!勘違いされそう!
くれぐれも言っておきます、私にその手の危険臭プンプンな嗜好は微塵もありません。
基本的に子供は苦手です。
守備範囲は、メガネちゃん(我がピアノ教師)です。
絶対に勘違いなされないよう。
しかし、紳士とゲーム少女、なかなかに微笑ましい、ドラマのようなシーンでした。
そして、もう一つ。
帰りがけにメガネちゃんと雑談をしていると、
『クリスマス、ももクロだったんだって?じゃあクリスマス会なんてムリよね』
「え?アイツに聞いた?」
『うん』
うーーー、姪っ子め、まだチョロチョロ動き回っているのか。
「ももクロさ、さいたまスーパーアリーナなんだけど、時間的に、あの、もし、、、」
『私も時間があれば行ってみたかったわぁ』
ん?ということは、今回はムリでも、次の機会には可能性があるサイン?
うへへへ、よっしゃよっしゃ。
そして、突然、運命の一言が。
『ねえ、お正月のミューズ(Museの来日公演)行くんだって?』
「うん!行くよ!」
『○○(姪っ子)ちゃんがさ、あたし行かないから代わりに行ってって』
えっ?
えええ?
えええええ?
『○○ちゃんの分のチケットさ、もう代わりに行く人決まってる?』
「えっ、はっ、なっ、ま、てん、、、」
『えへ?』
「あまってます!!!」
『じゃあ、それ譲ってもらえないかな?』
できません!!!
断じてムリ!!!
絶対譲りません!!!
一緒に行きましょうーーー!!!
「ミューズ、好きだったの?」
『うん、始めのほうだけ、私らの世代はあの手の音に弱いよね』
うんうん、そうそう、サスガ、わかってらっしゃる、あなたは、ヤッパあの遠い日に「天国への階段」を鼻歌交じりに完璧に弾きこなしていた、メガネちゃん、そのものなのね、、、意味不。ちょいキモ。
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「Muse」の久しぶりの来日公演は、2013年1月12日。
もちろん、チケットは確保済み。
会場は、、、SSA、2Days。
「ももクロ」みたいだ。
でも、SSAじゃ終演後、余裕で帰って来れちゃう。
残念、、、、、。
いいのいいの、二人してちょっとだけ遠出できる予定が立ったじゃないか。
こんな日もあるんだな~。
え?のろけてないし、いやいやいやいや、ニヤけてないし、、、。