猫は引っかかない
またしても、しくじった!
右手の甲に深く長い傷を2本作ってしまいました。
犯人は、愛猫 “りょう” 。
明日、我がピアノ教師 “メガネちゃん” と食事だというのに、、、 “りょう” め。
今日、外から帰ってきて、日向でぬくぬくしている “りょう” の腹に冷えた手を温めようと突っ込んだとたん強烈なネコパンチをお見舞いされ。
4~5cmはありそうな傷がスパッと皮膚をえぐり出血。
猫にもよるのかもしれませんが、ネコパンチは極めて強力です。
近所の飼い犬 “ジンナイ” はこれがトラウマになったのか、“りょう” の気配を察するたびに、家の中に入れてくれと情けない声で鳴きます。
ちなみに姪っ子(高2)に対しても同様の反応を示します。
タマに山から下りてきたタヌキが “りょう” と鉢合わせし、にらみ合いになることがありますが、ほとんどの場合、“りょう” が低い体勢から鼻っ面めがけて繰り出すネコパンチに手を焼き、すごすごと逃げ帰って行きます。
イヌ科の動物は猫が苦手、というか大嫌いみたいです。
そしてそのネコパンチですが、引っかき傷になってしまう原因の多くは引っかかれた側にあると思います。
なぜなら、
“猫は引っかかない”
からです。
一見、引っかいているように見えますが、高速で繰り出されたパンチはターゲットを捕らえた後、基本的には “かかない” のです。
うまく説明できませんが、シュッ!バシッ!の後、手はスライドしません。
シュッ!バシッ!で終わりです。
つまり、バシッ!とターゲットにヒットした手はそのままで、長い傷を作るようにスライドさせたりはしないのです。
そんなことしていたら、獲物が逃げてしまいますからね。
ではなぜズズッと引っかいたような傷ができてしまうのか。
それは、紛れもなくパンチを食らった側が、ビビッて思わず逃げてしまうからです。
たとえば、手にヒットしたならそのまま我慢して動かさずにいれば、恐らくはプツッという小さな刺し傷ができるだけで、どうということもありません。
それを、瞬間的に手を引いて逃げてしまうものだから、ツメが刺さったままズーッと引っかいてしまうことになるのです。
でも、ネコパンチが飛んできたときにそのままの体勢でいるなんてなかなかできるものではありません。
どうしたって防衛本能が働いて瞬間的に逃げます、しかし、パンチのほうがはるかに速いので間に合うべくもなくヒットしてしてしまい、すでに作動している逃げの動作は止めようもなく、結果、引っかき傷を作ってしまうことになるのです。
では、どうすればいいのか?
ムリです。
猫の爪先を常に甘くなるよう切っておくという手もありますが、それは猫にストレスがかかることもあるようですし(もちろん伸び過ぎないようにある程度は必要)、ならば、そもそもネコパンチを繰り出させないのが一番ですが、怒らせないことはできても、特に家猫を一切じゃらしたりしないということは不可能です。
猫を遊ばせているうちに、バシッ!ありますよね。
なので、きっと、飼い主が修行を積んで、己が身に針先のような鋭い切っ先が目にも止まらぬ速さで飛んできても、身じろぎもせずそれを受け止められる境地にまで到達するしかないのだと思います。
私は、もう何十年も猫を飼い続けていますが、いまだに引っかき傷が絶えません。
猫をお飼いの方々、ぜひお試しあれ。
“ウチの猫ちゃんは引っかくなんてそんな野蛮なことしません!”
失礼いたしました。
ちなみに、これまでの事例はすべてウチのハイパー・バトル・ネコ “おりょうさん” を参考にしています。
ダメじゃん。。。
異論、反論、大歓迎です。