鉛の風船

ロックです ジャズです ぼんくらなおっさんです

私はハゲじゃない!

今日、仕事帰り、最寄り駅から自転車で自宅に向かっている道中、ある交差点で、まるで面識のない赤の他人から、“この変態ハゲおやじ” となじられました。
マジで。
そんな経験、生まれて初めてです。

 

その交差点は、小学校のすぐ近く、通学路にあり、終日 “歩車分離式” になっています。
車、車、歩行者(+チャリ)の順で青信号が切り替わります。
歩行者のときはスクランブルです。

ですので、いくら信号が青でも歩行者と自転車は渡ってはダメ、すべての信号が赤になり、歩行者用の信号のみ青になるまで待たなくてはなりません。

 

駅周辺とはいえ、さすがの田舎で人通りも少ないため、今、乗用車の運転手からは歩車分離は通学時間帯だけにしろ、と苦情が出ているようです。
でも、我が群馬県の道路はとにかく車優先になっていて、歩行者は常日頃危険、かつ、不便な思いを強いられています。

私も車を運転しますが、少し待つくらいどうという事もありません。
1時間に一人しか歩行者がいなくても、その方が安全ならそれでいいです。
この交差点では、過去、小学生を含む数人の方が犠牲になっているのですから。

 

その交差点で、まさに進行方向の信号は青、歩行者用は赤、といった状況で待っていたとき、女性が二人、スタスタと横断歩道を渡ろうとしたのです。

 

つい、無意識の内に言ってしまいました。

 

「あ、赤ですよ」

 

と。

 

二人の内の一人、高校生くらいの方は信号を見上げ、“あっ!” という感じで後ずさりし、その場にとどまったのですが、もう一人、どう見ても彼女より歳を召していると思われる方はこちらをチラと見つつスタスタと渡って行ってしまいました。

とどまった女性が “ママ!赤だよ!” と言うと、衝撃の一言が。

 

“車なんか来てねーだろ、さっさと来い!”

そして、私に、

“あんたなんだ、警察か?何考えてんだ!娘引っ掛けてんのか?この変態ハゲおやじ”

と、言い放ったのです。

 

ボーゼンとしました。

 

この二人、母娘か。
大丈夫か、この娘さんの将来。

 

それより、変態はともかく、私はハゲじゃない!

 

少なくとも鏡で目視できる範囲はフサフサです。

 

で、盲点である頭頂部。
もう罵られてから気になってしまって。

前髪の生え際を指でつまんでゆっくりと先端まで移動させる。
次に頭頂部で同様のチェック。

 

んんん、、、明らかに指が髪を捉えている時間が短い。

 

母に手鏡を借りて、あっちに首をひねり、こっちに首をひねりしていると、姪っ子(高2)が来て、

『何やってんの?』
「ん?何でもない」

ふー、コイツにチェックを頼むか、しかし結果によっては弱点握られる。
でも、多分ハゲてはいない、あのおばさん、身長的に私の頭頂部が見られるはずもない。

 

ここは、観念して姪っ子に、

「ちょっとさあ、頭のてっぺん見てくれる?」
『え?なに?』
「髪の毛さあ」
『“おっちゃん” 上のほう薄くなったよね』
「な、、、知ってたの?」
『ええ?知らなかったの?』
「いつ頃から?」
『うーーーん、入院してたくらい』
抗がん剤か?」

 

化学療法で、髪の毛がまったく影響ないのは珍しいと言われていたのですが、やっぱり少しは影響していたようです。

ん?でもちょっと待てよ、もう何ヶ月経ってる、影響があったとしても、もう生え揃っていていいはず。

 

帽子を愛用しているのがマズいのか。

冬は寒いから、夏は暑いから、と、帽子たくさん持っていて、使い分けています。
ちょっとコンビニなんかに行く際にもいちいち髪を整える必要がなくて便利だし。

 

ついこの前行ったばかりの床屋め。
お前の親父の頃からお世話になっているのに、気付いていながらスルーしてたな。

 

でも、鏡に映る範囲はフッサフサなんだけどなー。
でも、まだ毛があるからハゲじゃない。

もし一部だけツルツルになったら、高額な抵抗はせず、素直に受け入れます。
全部ツルツルにします。
落武者はイヤです。

 

ウチの母方に私が知る限り、ハゲはいません。
80半ばで亡くなったじいさんも最後まで銀髪をなびかせていました。
父も月一の床屋が欠かせない銀髪です。

 

ここで私が頭頂に円形ステージでも作ってしまったら、子孫に申し訳ない。

って、子供いないけど、、、。

 

いーやーーー、もう、あの失礼なおばさんのせいで、頭頂部を超センシティブゾーンと認識してしまった。

 

文句は言いたいけど、あんたに食ってかかられなければ、気付きもしなかった。

 

うーーーん、メガネちゃん(我がピアノ教師)、認識してるかな?
彼女ちっさいから見えてないよな。

 

あ、レッスンのとき、私は椅子に座ってピアノを弾き、それをメガネちゃんは立ってチェックしている。

 

毎日、鏡と格闘しなくてはならない年齢、状況になったようです。。。

 

札幌には、気合を入れて、頭頂部も目立たないように、パシッと短くキメて行きます!