鉛の風船

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池のヤマメ逃亡事件

少し前の話ですが、ネタがないので、急遽投入です。
前エントリーの続きっぽいです。

 

先月の終わり頃、近所のあるじいさんが昼食後のまったりタイムを見計らってお茶を飲みに来て、母や父とどうでもいい話で盛り上がっていたのですが、そのじいさんが言ったある一言が未だに気になって仕方がありません。

 

『池のヤモ(ヤマメ)が逃げちまった!』

 

ん?じじい、いよいよ危なくなってきたか?池にいる魚がいったいどこに逃げる?
どうやら、川で釣ってきたヤマメを生簀よろしく池に入れておいたら脱走された、ということのようです。

しかし、その後の言葉に軽い衝撃を受けました。

 

『ヤツらもよ、ホソ(田んぼの横の小川)がありゃぁ地面這って逃げんだな』

 

確かにホソは川まで通じている。
でも、所々で田んぼにアクセスし、最終的に近所の川に注ぐ。

だいいち、じじいの池からホソまでは相当距離がある。
魚が歩って行ったとでもいうのか。

 

『あれ?って思ってよあちこち見たらホソのそばで1匹のた打ち回ってた、ほっときゃ逃げたで』

 

つまり、塩焼きにして食べようと楽しみに生かしておいた3匹のヤマメが池を抜け出し、地面をのた打ちながら下の田んぼのホソまで行き、2匹がまんまと逃げおおせた、1匹は直前でじじいに見つかった、魚も油断してると地面を這って逃げるんだ、この歳になって初めて知った、すげえ!ということのようでした。

 

じじい、かわいいな、あり得ねーーーーー!!!

 

ナマズとかそういうことが出来る魚も中にはいるけど、人の手で直接触られただけで、皮膚に火傷同様の致命傷を負ってしまうほどデリケートな渓流魚、まずあり得ません。

 

そういう芸当をやってのけるのは、我が愛猫 “りょ・・” ゴホン、居ても立てもいられず会話に参戦しました。

 

「●●さん(じじい)さあ、ヤモがホソまで歩くわけないだろ」
『ホソんとこで1匹見たで』
「あのね、トビじゃないの?それ落っことしたんだよ」
『ねえな、池に網掛かってんかんな』
「え?網なんてあったっけ」
『ぶさいくだけど掛けてある』
「きっちり隙間も埋めてある?」
『いや、下はスカスカだ、でも鳥には獲れね』

 

ヤマメが泳いでいる小さな池、防護の網は空からの敵を防ぐのみ、網の隙間からすばしこいヤマメを瞬間的に捕らえる技、そして、魚大好き、、、、、。

父と母はお互いちょっと困った顔で、苦笑いを浮かべている。

近所のガキも疑われるが、わざわざ人の釣ったものとらなくても、川に行けばいくらでも釣れる、その方が楽しい。

 

イーーーヤァァァァーーーーー!!!

 

ええと、アイツは子猫の頃隣の家の金魚を全滅させたことがあるし、でも代わりにネズミを全滅させてやったし。

 

「ねえ、それ、タヌキだろ」
『かみさんにもそう言われたで』
「じゃあ、そういうことでいんじゃね」
『ん?』
「ヤモなんてまた釣って来ればいいだろ」
『いや、ヤモはいんだけど、自分で逃げんだって話だでぇ』
「うん、そりゃすげえ、もう3時過ぎた、旨い焼酎あるけど」
『んああ~怒られるな、ちょっと出してみ、で、ヤモが、、、』
「●●(この春大学に入った孫)元気?」
『ああ、元気みてーだけど急に大人ぶっててわかんね』
「へえ、いいじゃんか」
『それがな、アイツ、、、(以下省略)』

 

ふうぅぅぅ~、かわせた?OK?

 

犯人は誰だ?

 

うニャぁ~~~。
シーーーーーッ!

 

お前じゃないよな。。。

 

くだらないエントリー失礼いたしました。