容疑ネコ りょう の番外編
「容疑ネコ りょう の続き」の番外編です。
先日、近くの川で死んでいたカワセミの死因が判明しました。
なんと、溺死。
美しい姿のまま傷一つなく死んでいたので、何らかの毒物や川の局所的な汚染なども疑われ、報告に来た市の “鳥獣対策係” の職員は若干の不安もあったそうですが、“ホッとしましたぁ” とそれこそヒマワリを先取りしたかのようなアツーい笑顔で言っていました。
ねえ、一応あなた方が市のアピールに勝手に利用している鳥でしょ、たかが鳥とはいえ、その面倒なことにならなくてよかったテンション、やめなさい。
心痛めていた少年もいるのだから。
で、カワセミはどうしたのか聞くと、なんだかゴニョゴニョはっきりしない。
“焼却したの?” と聞くと、担当は自分じゃないとかなんだとか、まるで要領を得ない。
焼却処分はすべて記録が残っていると聞いたことがあるので、適当なことは言えないのでしょう。
ならば、と、“売った?” と鎌をかけると、これがジャストミーーート(古い)、職員急に、
“な、何を言い出して、、、”
“調査後生ゴミで捨てて、、、そう、捨てて”
“なんでそんなこと言われなくちゃ、、、”
“あなた何ですか、わたしは善意で来ているのに、、、”
アセアセ。。。
ブーーーッ、あなたは仕事で来ているのです。
たとえば、とんでもない細菌が発見され、報道規制が敷かれたとか言うのでなければ、あなたはちゃんと報告すべきだと思います。
生ゴミで捨てた???
絶対ウソだ。
フライのマテリアル等の羽の需要、剥製等々、、、下世話な話で申し訳ありませんが、別に危険なブツじゃないのだから簡単に飲み代くらいにはなったはずです。
私だったら、1万は稼ぐ自信がある!
まあ、そんな小金を欲しているわけではないけど、あなた方が激推ししている小さな命に対して、その対応はあまりにぞんざい過ぎないか。
それにしても、小規模河川の王者とも言えるカワセミが、溺れたとは。
職員さん、“水不足で浅くなった川に飛び込んで目測を誤りそのまま石に激突し気絶、溺れたのでは” と調査した先生の報告をそのまま言っていました。
うーん、かわいそう。
まだ若そうだったからなぁ。
すべての話が終わった後、職員、“あのー、鳥ですけど、あの、、、返却はできな、、、” 、もういいです。
あなたが、市を挙げて保護していると言うカワセミに対して、ただ “鳥” と仰る時点で何も期待しません。
ねえ、じじい、調査後の固体は帰って来ないみたいだぞ。
弘法にも筆の誤り。
河童の川流れ。
猿も木から落ちる。
上手の手から水が漏る。
若いカワセミには浅い川はきつかったか。
近所の子供らが、カワセミは近寄っても逃げないって言っています。
いやいや、そんなことないはず、自然界でも何かが変わりつつあるようです。