鉛の風船

ロックです ジャズです ぼんくらなおっさんです

最大の夏が終わった

結局ダメだった。

 

ももいろクローバーZ」西武ドーム公演、諦めました。

 

5月に、たまたま受けた人間ドックで “がん” が見つかり、即入院。
そして、放射線治療。
加えて実施された化学療法。

心底こたえました。

ほとんど自覚症状もなく、元気満々だったのに、治療が始まったとたん、体がおかしくなっていく。
わざと病人っぽく演出されていくよう。
治療というのは受ければ受けるほど体調が良くなっていくと思っていたのですが、その真逆。
映画やドラマのような、いやそれ以上の副作用。

体はダルくてしょうがない、ひっきりなしに襲ってくる吐き気、声はどんどん掠れていく、流し込むだけの食事、ゾンビも真っ青のちょっと掻いただけで皮膚がめくれ出血する肌、ダイエット女子に羨ましがられるほどの体重の急降下、本を1ページ読むことさえ億劫な気力の低下、ついには口を開くことさえ面倒に、、、。

 

でも、すべては「ももクロ」西武ドーム公演に行くためだ、と必死で堪えて来ました。

 

そして、ギリギリ公演直前の絵に描いたような退院に漕ぎつけることができた。

 

でも、諦めました。
この猛烈な暑さの中、西武ドームを完走するなんてこと、恐らく無理です。
倒れでもしたら、3万人以上の観客と「ももクロ」、そしてスタッフの方々に多大なる迷惑をかけてしまいかねない。
キッパリ諦めました。

サマソニも長崎公演もあるし。

 

ただ、入院中、西武ドームという目標は本当に力になりました。
ももクロ」のライブというのは、数十年にも渡ってロックやジャズを聴きまくり、その手のライブに行きまくってきた50にも手が届こうかというおっさんをそこまでの気にさせるほどの本当に強烈な力があります。

そして、美しい写真や洒脱、慧眼、臨場感溢れる文章で私を病室から連れ出してくださった愛すべきブロガーの方々。

心優しいコメントで、つまらないベッド上での生活に楽しい会話の機会をもたらしてくださった方々。

いつも顔を出すたび、喧騒と緊張とカオスを持ち込み、なんだかその瞬間だけすべてを忘れさせてくれた姪っ子。

そして、ムダに心配することなく、平静を保ち、私が退院するまで病気一つしなかった両親。

 

本当にありがとう。

皆さんのおかげで私は退院できました。

 

西武ドームは行かない判断をしましたが、次のサマソニに向けて本気で体調を整えます。

 

一緒に行くはずだった姪っ子は母親である私の妹が連れて行くそうです。
親子して「ももクロ」にハマらなきゃいいが。。。

 

あっ!
前エントリーで、姪っ子は、塾ではなく補習授業に行ってるんだろうと書きましたが、本当に塾の “夏期講習” を受けに行っているそうです。
ごめんなさい。。。

でも、母親権力発動で、西武ドームに連れて行ったり、サマソニや長崎ライブを許可する代わりの強制だそうです。
なんだか、1学期の期末の成績が思わしくなかったそう。

それって、私が入院中にあれこれ仕事の手伝いをさせていた時期と丸被り。
まっ、いっか、少しは「ももクロ」を離れて高校生らしいことしとけ!

 

とりあえず、来週月曜から仕事始めます。
今まで姪っ子に手伝わせて何とかかわしてきたけれど、いつまでもそんなことやってられません。
と、思ったら、取引先曰く、そんなすぐに振れる新しい仕事はない、とのこと。
そりゃそうですよね。
もう退院して、絶好調ですので(ウソ!)キリのいいところで、こちらにも回してください。
保留になってるヤツをチクチク片付けながら待っていますので。
よろしく。

 

今日も姪っ子はウチに来ませんでした。
部屋をいじくりまわした件の小言をいう機会を完全に逸してしまいました。

 

深夜に彼女からメールが。

“ベッドの上のはおっちゃんのだから、他のは絶対そのままにしといて”

 

冗談じゃない、他はともかくキーボードのZキーに貼り付けられた「玉井」さんのシール、どうすんだ。
こんな使用頻度の高いキー(そうでもないか)、あっという間にハゲハゲベタベタだぞ。
せめてQキーにしとけば。

 

あ、Zに意味があるのか。。。